平成13年1月8日(年の暮れに中谷宇吉郎・雪の科学館を見学してきました)

 冬休みを活用して,前から「行きたい」「行きたい」と思っていた片山津温泉にある中谷宇吉郎・雪の科学館に行ってきました。
 特急サンダーバードに乗り,片山津温泉に行き,ゆったりと温泉に入った翌日は,このあたり一帯を巡るCAN−BUSに乗りました。500円で2日間乗り降り自由です。
 目的地は,雪の科学館です。この科学館は中谷宇吉郎の研究を紹介しています。彼は片山津で生まれた今年が生誕100年になる科学者で寺田寅彦の弟子,雪の研究で名をあげ,「雪は天から送られた手紙である」という言葉が有名です。
 「ひととなりゾーン」では科学者としてだけでなく,随筆家として多くの作品を残し,墨絵をかき,九谷焼に凝り,外国での学会に参加するときには日本舞踊の披露のために蓄音機と衣装まで持って行ったという博士のもう一面に触れることができました。
 「雪の結晶ゾーン」では美しい雪の結晶に目を奪われ,「氷の結晶ゾーン」では,チンダル像の実験をしました。
 まず,氷を熱板で溶かしてつるつるに磨きます。反対側も同じように磨きます。こうしたできた直方体の氷を強い光源にさらすと内部から溶けてきます。このように氷が内部から融解したときには,雪の結晶と同じような模様ができるのです。
 スクリーンには透明な雪のような模様が映し出されました。昇華によって雪の美しい結晶ができるのは,誰もが知っていることですが,溶けるときにも同じような形ができるのは初めて知りました。びっくりでした。
 帰りは,特急スーパー雷鳥の先頭車の1番前に乗って帰ってきました。電車の運転士になりたいという夢を持っていた私にとって最高の旅でした。
 写真1は,中谷宇吉郎・雪の科学館です。
 写真2は,雪の内部にできた雪の結晶の形をした模様です。
 写真3は,片山津温泉街にある中谷宇吉郎の生誕地です。
 写真4は,スーパー雷鳥1号車1番の席からの眺めです。

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