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ボクらの歴史[2006年08月の歴史]
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2006年08月15日(火)
■そして10ヶ月が過ぎた…■
別に戦争が膠着状態になっているわけではないですが。

洒落になりませんが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。
むしろ、ここを読んでくださっている方がいるのか分かりませんが(^^;

昨日まで「コミックマーケット70」に参加してきました。
といっても我が「木瓜の間」は今回も抽選漏れということで
一般参加とお知り合いのサークルさんのスペースでの売り子、という形だったのですが。

2日目からの参加だったのですが、比較的のんびりゆったりと楽しんできました。
残念ながらメインジャンル足るところの初日のRPG系には行けなかったのですが、
2日目の特撮や創作文芸、メカミリ鉄道、3日目の創作少女などをブラブラと。
「本を買う」というよりはむしろ「即売会の場を楽しむ」という方向性で。

ありがちというか定番の言葉かもしれませんが、
なんか参加者みんな、特にサークル参加者の人達のエネルギーがヒシヒシと感じられました。

自分が「好き」な気持ちをみんなと共有したい、知って欲しい、一緒に楽しみたい。
ある意味では同人の「根っこ」の部分とも言えるのかもしれませんが。

最近では得てして悪弊の部分が強調されがちなコミケですが
ちゃんとそういう「根っこ」の部分を大事にしている人がまだまだいる、
と言うことが分かっただけでも行った成果があったように思います。

自分も頑張んないと。
とりあえずはこの週末のSCCをッ!!


2006年08月19日(土)
■幸せの糧■
今日は「Super Comic City 関西12」にサークル参加してきました。
インテでのイベントは久し振り。
実は「WA」でのインテイベントは初めてという信じられない本当の話。

WAは机にして5つほど、スペースでは10あるかないか程度。
シリーズ全部でこのくらいですからどちらかというとマイナージャンルということになりますね。
無論、オンリーや夏冬のコミケと比べると非常に少ない数。
ですがそれ故のある種の「一体感」、の様なものがあるのが特徴かと。
もっともこの辺はマイナー気味ジャンルではありがちのことかもしれませんが。

そんな中でもジェット&ヴァージニアのカップリング…
というかそもそも「WA3」で出ているのはうちくらい。
それでなのかどうか分かりませんが、
正直思っていた以上にお客さんに来てもらえました。

「今でも3rd好きなんです〜」だトカ「ジェトヴァニいいですよねッ!!」だトカ
はっきりと自己主張する(?)お客さんが多く、
更に「ジェトヴァニだったらいいんですッ!!」と言って
うちのWAのSSをワンセット全部買っていってくださるお客さんもいて…。
なんかすごい嬉しかったです。

同人活動というのはある種の「自己満足」だとは思っています。
ですが、出来ることならその「自己満足」が読んでくれた方に
某かの思い、モノを与えることが出来れば作り手としては非常に嬉しいこと。
これまで細々とはいえ同人活動をやってきて、
この「読み手さんに何か与えられているのか」という実感があまりなかったんです、実は。

非常に「暑い」会場(特に終盤)で読み手さんの「熱い」思いを受け取ることができ、
なんだか今後も同人活動を続けていく「糧」を得ることが出来たような気がします。

というわけで、今後はもう少しコンスタントにイベントに出ようかと思います。
変にコミケにばかりこだわりすぎるのではなく。
同人活動の発表の場は別にコミケだけでないですもの。

というわけで皆さん今後ともよろしくお願いします。


2006年08月20日(土)
■男の魂充電完了■
甲子園決勝 駒大苫小牧vs早稲田実業。

お昼頃に起き出して適当にお昼ご飯を食べ終わってTVをつけると7回裏。
「そろそろ終わりみたいだしせっかくだし観るか〜」と思ったが運の尽き(?)
15回終了まできっちり観てしまいました。しかもじっくりと。

スポーツの類は「なんとなく」観る程度であまりじっくり見ることはありません。
強いて言うのならテニスの五大会と相撲程度。あとはプロ野球のナイターを「ながら観」する程度。

そんな私が思わずじっと観てしまうほどの熱戦。
両チームの投手の気合と気迫のピッチングがあまりにも熱い。
特に早実の斎藤投手、15回を投げきっても最後で140km Over の球を投げるとは。

リアル男魂を見たッ!!

■あっちで朽ち果て、こっちで廃墟になり、ちょっと目を離すときれいさっぱり消えちまってる■
先日来のサイトと日記の復活がてら久方振りにアクセス解析の結果なんぞを見てみました。

年数回(というか1回程度…)更新の典型的放置サイトだったにも関わらず月300〜400程度のアクセスが会ったと言うことにまず驚き。見に来てみたはいいけれどなにもなくて申し訳ありません。これからはもう少し何とかしたい…というかします故。

さらに現在は「調整中」ということになっているリンクページもなんとかしようとリンク先をチェック。
今現在もちゃんと運営されているところもあるのですが、多くのサイトが跡形もなくなくなっていたり、うち並の放置状態だったり、日記のみの更新になっているところ、Blogに変わっているところなどなど…。

現在は猫も杓子もBlogの時代ですが、ほんの数年前までは猫も杓子もWebSiteを持ったものでした。
それが現在はこういうような状況…と。私のまわりという極めて限られたサンプル数でしかありませんが世間の様子を見ているとあながちそれも外れていないような。

そうして考えるとやはり数年前のサイト乱立といい、現在のBlog乱立といい、やはり一過性の「ブーム」に過ぎないのやも。まぁ、私もその「ブーム」に乗っていたクチなのかもしれませんが。

ともあれ、うちはもう少し何とかしたいなぁ。


2006年08月26日(土)
■「いのち」というもの■
今月7日に亡くなられた作家の吉村昭氏の「お別れの会」が一昨日都内で行われたそうです。

■スポーツ報知

自ら延命治療を拒否しての所謂「尊厳死」だったとのこと。
報道によっては敢えてか「自決」と表しているものも見られましたがこれは奥さんの津村節子さんの言をして。

ご本人の心の内には一ファンの私如きでは計り知れないものがあるとは思うのですが、ある意味非常に吉村氏“らしい”最期の様に思います。

人の「いのち」とはなんなのか、そしてそれが絶たれる「死」とはなんなのか。
氏は多くの自らの作品でそれを問い続けてこられました。
その中で個人的に印象的なのが初期の「星への旅」と中期の「冷たい夏、暑い夏」。

「星への旅」は人生の意味、生きる意味を見失った若者達の「死」への旅を淡々と静かに、それでいて鮮烈に描いた短編。はじめて読んだときはそのあまりの「綺麗」な作品世界に思わず涙したものでした。

「冷たい夏、暑い夏」は癌に冒された弟とその家族達の「死」への生活を描いた短編。所謂「告知」をするか否かで悩む家族達、そして徐々に病に蝕まれていく弟の姿をやはりこれも淡々と静かに。

こうした作品を読んで氏の死生観を考えると、「いのち」とは「自分が自分であること」、「自分が自分として起っていること」と考えておられたのではないか、と思います。そして、癌に冒され、氏が「自分が自分である」ことの証明である「書くこと」がもはや満足に出来なくなったと悟り、ここを自らの「死」と見定められたのではないか、と。

ただやはり残された家族や周囲の人々、さらには我々ファンにとってはその「死」はあまりにも悲しく重い事実。氏らしい死に方だと賞賛(というと少し違いますが…)もしたいですが、やはり今この世の中にもはや氏が生きておられないという事実、もはや二度と氏の新作が目に触れることはないという事実は正直認めなくないくらい。

陳腐な言葉になってしまいますが、これから私自身の「いのち」を軽んずることなく精一杯生きていくことで氏の「思い」や「いのち」の一部なと私も未来に繋いでいければ、と思います。

改めて氏のご冥福をお祈りします。



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