紀伊半島の秘湯巡り
2003.12.15(月)〜16日(火) 

1日目
(8.30奈良県生駒市発→国道168・24号線等→五条→国道168号線→西吉野村→道の駅吉野路大塔(休憩)→谷瀬の吊り橋(観光)→湯泉地温泉(入浴)→十津川村→道の駅奥熊野ほんぐう(休憩・土産買物)→川湯温泉渡瀬温泉湯の峰温泉(泊)

2日目
湯の峰温泉→国道168・169・311号線→湯ノ口温泉(入浴)→入鹿温泉(入浴)→国道311・169・168・24号線等→奈良・生駒市
全走行距離 : 370km
十津川村へ
湯泉地(とうせんじ)温泉
 (奈良県)
湯の峰温泉へ
湯ノ口温泉・入鹿温泉へ
ー奈良県・和歌山県・三重県の秘湯を行くー
神湯荘(上湯温泉)
十津川温泉上湯温泉は、先に入浴済み。
湯の峰温泉散策
五條市から国道168号線を進む
1.5車線(中央分離の白線がない)がかなりある。カーブは十分注意する。
崖道を縫うようにして走る国道168号線
沿道最大の名所、谷瀬(たにぜ)の吊り橋。長さ297メートル、高さ54メートル、鉄線橋では日本一の長さを誇る。
柴犬の特徴は巻き上がった尻尾。アルチャンはそれを下げてしまった。怖かったのだろう。
十津川温泉、湯泉地温泉、上湯温泉をまとめて十津川温泉郷と称し、国から「国民保養温泉地」に指定されている。何れも奈良県では数少ない高温泉を湧出し、日本の名湯100選にも必ず選考される。
入浴したのは共同浴場の「滝の湯」の露天風呂。
湯はわずかに硫黄の匂いがあり、ヌメリ感があって上等な泉質だった。

国道168号線上の道の駅「奥熊野古道ほんぐう」
いつも必ずここに寄って土産を買う。特に孫が夏に履く可愛いぞうりは、毎回上のサイズを買っていく。
本宮町に鎮座する熊野本宮大社、新宮市の熊野速玉大社、那智勝浦町の熊野那智大社を総称して熊野三山という。12世紀の平安時代後期から熊野三山信仰が高まり、貴族から庶民に至るまで多数の人がぞろぞろと熊野路を歩いたので、その様子を「蟻の熊野詣で」と表現した。中でも熊野本宮大社は、これらの総社として一段高い地位にあり、全国に散らばる熊野神社の本社でもある。鳥居の前には神話に登場する「八咫烏」の大きな幟がかけられていた。
湯の峰温泉・湯の峰荘到着
(和歌山県県)
ヘアピンカーブを物ともせず、アルチャンは元気に旅館に到着。今夜の宿泊はホテルアコード。
湯の峰温泉の中ではリーズナブルな料金(12千円)、大きな内湯がある、ということでここに決めた。大変気に入ったので再訪したい。
広々としたロビー
ここは、経営していた南海グループがクローズするに当たり、観光業界に従事していた複数のサラリーマンが脱サラしてこれを引き継いで経営している。
10時の男女入れ替えで、二つの内湯・露天風呂すべてで入浴できた。、内湯は文字通りの大浴場で広々しており、露天風呂もかなり大きい。いずれも硫黄の匂いが漂い、湯の華が舞うシットリとした湯が湯舟から贅沢に流れ出し、一目で掛け流しと判断できた。12月の中旬という季節もあって、これらの湯舟ををほとんど独り占めして入浴し,満足のきわみであった。
温泉粥・温泉湯豆腐・温泉玉子の温泉三点セット付き朝食は美味しかった!
源泉「湯筒」の周辺風景
湯の峰温泉きっての名門旅館「あずまや」
日本三古泉とは、「有馬」「白浜」「道後」を言うが、熊野三山の北奥にある湯の峰温泉はこれらを凌ぐ日本最古の温泉と言われる。
現在の湯の峰温泉は、湯の谷川に沿って旅館4軒、民宿15軒の宿が立ち並ぶ小さな温泉街だが、川の袂には1,000年前から続く日本最古の共同浴場「つぼ湯」から、1日に7回色を変えると言われる湯が今もにこんこんと湧き出ている。
朝食後、湯ノ口温泉・入鹿温泉に向かった。
この温泉は大阪方面からは、もっとも交通不便な秘湯だ
ここに行く途中、道を間違えて国道169号線のままで北山村に向かって進んでしまい、ガードレールのない断崖の道、それもすれ違いが出来ない隘路で対向のトラックと2回お見合い、避難場所までバックを余儀なくされた。
湯ノ口温泉へは、その手前にある立派な町営の「入鹿温泉瀞流荘」からトロッコ列車が接続しているので、発車時間が合えばここで車を止めて利用するのも楽しい。
湯ノ口温泉は、すぐれた泉質と豊富な湯量を誇る温泉として、環境庁より国民保養温泉地の指定を受けている。

1.5車線もない国道169号線の隘路
国道311号線から北山川を望む
湯の口温泉
年季が入った木造本館
尾鷲から来られた男性は週に2回、奥さんの膝の治療のために来られていた。
河原の石を敷き詰めた(ような)素朴な内湯。
いかにも秘湯の雰囲気があって好ましい。
入鹿(いるか)温泉
湯ノ口温泉(湯元山荘湯ノ口温泉)の別館で、車で5分足らずの手前にある。
但し、源泉は独自湧出である。
ここから湯ノ口温泉におもちゃのような可愛いトロッコ列車が出発する。乗車時間はわずか10分、1日に6往復である。
湯の口温泉は、関西では珍しく温泉の本来の姿である湯治を目的とした施設である。
宿泊施設はあるが、食事を供す部屋はなくて、すべて低料金で長期宿泊が可能な自炊棟である。
母屋はかなり年月を経た木造の素朴な建物で、小さな休憩室と手狭な受付が同居、ここで入浴料を支払い、奥の温泉棟に進む。
端正な内湯と掛け流し状態になっている露天風呂。眼下の北山川にウオータージェット観光船がすべるように進むのが見える。
トロッコはおもちゃの列車と言っても通用する小ささだ。
湯の口温泉の別館
奈良帰着午後6時30分
血統書上の名前はXX姫号、通称アルベール
(駐在国ベルギーの当時の国王)略称アル