所在地:篠山市今田町

温泉名:こんだ薬師温泉

住 所 篠山市今田町今田新田21−10
電 話 079−590−3007
交通機関 若狭舞鶴自動車道三田西ICから県道292号線などで約15km、又は国道176・372号線で約25km
JR福知山線「古市野駅」下車、タクシーで10分
施 設(日帰り) レストラン、軽食コーナー、売店、特産品コーナー、農産品市、体験工房、駐車場(250台)
宿 泊 なし
尚、近くに古くなった国民宿舎を改造して平成14年にリニューアルオープンした「王地山公園ささやま荘」があり、低料金で宿泊できる。
泉 質 含弱放射能ーナトリウム・カルシウム・塩化物泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 10〜22時 (21時30分に受付終了)
定休日 第2火曜日
入浴料金 大人600円 小人(小学生)300円、幼児無料
入浴施設 内湯男女各1(それぞれに大浴槽1、中浴槽1、源泉風呂1)、露天風呂男女各1(それぞれに大1・小1・打たせ湯1)
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカードライヤー
観光スポット 立杭陶器の郷、篠山市観光、東条湖
お土産・食事 当施設内で可
近くの温泉 篭坊温泉、国領温泉、湯の花温泉、るり渓温泉、汐の湯温泉武田尾温泉
篠山市HP
観光協会HP
丹波立杭陶磁器協同組合HP
http://www.city.sasayama.hyogo.jp/
http://www.sasatan.com/
http://www.tanbayaki.com/
雑記帳 丹波立杭焼
こんだ薬師温泉から県道292号線を南へ5キロのところにある日本六古窯の一つ。
以下は「 丹波立杭陶磁器協同組合のホームページから抜粋」

丹波焼は、瀬戸、常滑(とこなめ)、信楽(しがらき)、備前、越前とともに日本六古窯の一つに数えられ、その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめといわれています。桃山時代までは「穴窯」が使用されていましたが、慶長16年(1611)ごろ朝鮮式半地上の「登り窯」が導入され、同時期に取り入れられた蹴りロクロ(日本では珍しい立杭独特の左回転ロクロ)とともに、伝統技術を今日に受け継いでいます。

 明治、大正、昭和と受け継がれた丹波焼は、太平洋戦争後の苦境を乗り越え、食器・花器等の民芸品を中心とした作品作りに精進しております。
名称については、穴窯時代は小野原焼、登り窯時代になってからは、「丹波焼」又は「立杭焼」と呼ばれてきましたが、昭和53年(1978)「丹波立杭焼」の名称で国の伝統的工芸品指定を受けております。
施設名:ぬくもりの郷  (入浴:2004.3.26)
 こんだ薬師温泉ぬくもりの郷 (兵庫県)
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
篭坊温泉の記事に同じ)
篠山市は幾重にも連なる山々に囲まれた兵庫県山中の小都市であるが、関西人でここに行っていない人を見つけるのは難しいだろう。

町の中心には、篠山城の見事な城郭が残っている。徳川家康が、篠山を西国を治めるための要衝の地として築城を命令したものだ。姫路城主、池田輝政を普請奉行に、当代一の築城者、藤堂高虎に縄張りを担当させた。

その後、篠山は京の文化を受けながら、山里丹波の都として栄えた。妻入り商家郡やお徒士町武家屋敷郡などの城下町の家並み探訪、丹波焼きの鑑賞。それに、松茸、黒豆、丹波栗、牡丹鍋など、四季折々の山の幸の魅力も、多くの人を惹きつける理由だ。

また、古くから丹波篠山地方は酒造りの町として知られ、最盛期には5,000以上の人々が灘をはじめ、全国各地、さらに遠く中国・満州まで酒造りに出かけていた。
この温泉に行ったきっかけは、相互リンクさせていただいている内科医HIROTO先生のサイトの記事とわざわざ送っていただいたメール。先生は今年2月にオープンしたばかりの「こんだ温泉・ぬくもりの郷」を強く推薦されたのだ。
そうとあらば早速行かねばなるまい。全国各地から桜の開花便りが届けられ始めた早春の平日、午前11時に家内と一緒に自宅を出発、丹波篠山方面に向った。
最初に、江戸幕府三大将軍家光公の乳母・「春日局」の生誕地、かっては10数軒の旅館があった古湯「国領温泉」の一軒宿で入浴、それから久し振りの篠山観光、最後にご推薦の日帰り温泉施設に向った。
結論、「ぬくもりの郷」は、先生のご推薦に恥じぬ日帰り温泉施設だった。これまでに私が入浴した日帰り温泉施設の中で、最高位にランクした「箱根湯元温泉・天山」と肩を並べる特級クラスと評価した
篠山城北門、最近復元された大書院の大屋根が望まれる
北外濠に立ち並ぶ市役所・田園ホール等
「大正ロマン館」には、インフォメーションセンター、レストラン、物産販売所などがある
特産品・丹波黒豆の加工品
1999年に掘削に成功した温泉を元に、、20億円近い巨費を投じて2004年2月にオープンさせた新しい温泉施設で、現在は篠山市との第三セクター「株式会社夢こんだ」が運営している。
亀岡市から姫路市に至る国道373号線沿いの丘陵を新たに切り開いて建設された施設は、おそらく西日本で最も大きい日帰り温泉であろう。また特筆すべきは、泉温34度、毎分600リットルを超える豊富な湯量で、関西では珍しい掛け流し温泉となっている。
(これだけ大きな投資が出来たのは、平成11年4月に他市町村に先駆けて四つの町が合併し、合併特例債等の巨額な恩典が国から付与されたためと推測するが、いずれにしても、同市はコンサートホールをはじめ、数多くのハコモノが建設・計画されて話題となっている。)
小高い丘陵の中ほどにある施設に行く途中に、湯量の豊富さを誇るように6基の巨大でカラフルな温泉タンクが立ち並んでいる。
丘陵の斜面を切り開いて建築された本館部分。周囲とマッチしたモダン和風だ。
天井・柱に巨大な木材がふんだんに使用された内部
天井が吹き抜けになっている湯上りロビー
斜面の最下段にある大露天風呂。巨木・巨岩の使用は半端でない。30人くらいは一度に入浴できる。
中段の小露天風呂。それでも7〜8人は入れる。
内湯は階段状に3つの浴槽がある。
あまりに混雑していたので、写真撮影は出来なかった。
HIROTO 先生のサイトで風呂をご覧ください。(但し、私が入浴した日は女性用になっていた)
正面玄関から見る施設は、斜面の端に建設されているせいもあってそれほど大きく見えないが、いったん内部に入るとその巨大さと贅沢さに驚く。ロビーも温泉棟の湯上り処も浴室もすべて吹きぬけ、飛騨地方の旧家に見るような太くてどっしりとした黒褐色の柱、天井にも同じような梁が縦横に渡らされている。
浴槽は斜面を利用して段差が設けられて、大浴場→小浴場・源泉風呂→野外→小露天風呂→大露天風呂と階段を下りて行く。内湯部分は高さ10メートルもあろうかと思われる吹き抜け、何十本もの巨大な木材が外壁に使用されてその大屋根を支えている

内湯にも半端でない量の巨大な岩石がふんだんに使用されている。当日、女性用だったもう一方の大浴場も、湯舟・床に丹波焼きの陶板が使われている贅沢なものだ。

内湯の3つの浴槽は、すべて源泉掛け流しでしかも設定温度が異なるように配慮されている。特に加温無しの源泉風呂は温度が30度ほど、長湯が可能でまことに快い。
二つの露天風呂は循環だが、4時間ほどで湯が全部交換されるシステムになっている。

入浴後、松田支配人にしばしお話を伺った。民間企業から来られたのだろうか、名刺をいただき気さくにお話をしていただけた。毎日、浴槽を空にしての清掃、従業員の接遇教育(皆さんたいそう明るく親切だった)などの苦労話も多かったが、休日には2,000人もの入浴者が殺到する大盛況にお顔もほころんでいた。
大深度掘削温泉の湯枯れの可能性は自然湧出よりはるかに早く高い、という環境省の調査もあり、それが起きません様に願っています、と挨拶してお別れした。
いまだ温泉ガイドブックに掲載されていないのに、入浴した平日もたいそうな入浴客。ロビーでお話した年配の地元の女性は、3回目でようやく入浴できたと言う。
しばらくは、休日の入浴を避けたほうが賢明だが、、さりとて、これから人気がますます出てきて、固定客の増加も見込まれるので、当分の間は私のような隠居の身にしか気軽に入浴はできないかもしれない。