山中温泉・百峰閣 
(石川県)
所在地 : 加賀市山中温泉 (旧)江沼郡山中町
温泉名 : 山中温泉
施設名 : 百峰閣(宿泊日:2004.12.13)
住 所 石川県加賀市山中温泉菅谷町
(旧)石川県江沼郡山山中温泉菅谷町
電 話 0761−78−1415
予約専用0761−78−1414
交通機関 北陸自動車道加賀ICから国道8号線・364号線で約15km
JR北陸温泉加賀温泉駅から山中温泉行きバスで25分
施 設(日帰り) t特に無し 駐車場(50台)
宿 泊 58室 (全室BT付き和室・トイレはウオッシュレット)
泉 質 カルシウムー硫酸塩泉 源泉温度34.1℃ pH8.4
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 宿泊者は滞在時間中入浴可(但し深夜1時から2時は男女入れ替えのため不可)
立ち寄り湯不可 昼食付き入浴可(要予約)
定休日 無休
入浴料金 昼食付き入浴は団体(15名以上)で可。詳細はホームページ参照。
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1.貸切2
浴室備品 宿泊者:タオル、バスタオル、シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー
観光スポット 温泉街及びその周辺(詳しくは下記観光協会HP参照)、九谷陶芸村石川県九谷焼美術館、永平寺、金沢市、東尋坊、能登半島
お土産・昼食 土産は館内・温泉街、昼食は温泉街で
近くの温泉 山代温泉・奥津温泉・片山津温泉芦原温泉(福井県)
山中町HP
観光協会HP
百峰閣HP
http://www.town.yamanaka.ishikawa.jp/
http://www.yamanaka-spa.or.jp/
http://www.hyakuhoukaku.co.jp/
雑記帳 ・山中温泉の観光スポットを巡るバス「いい花お散歩号」を利用すると便利。
一周40分、1日10便で、宿泊客は宿泊旅館で300円の乗車券を購入できる(立ち寄りの場合は500円)。
・料理人・道場六三郎氏はこの町の出身。
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
兼六園
水戸偕楽園、岡山後楽園と並ぶ日本三名園の一つである兼六園は、もともと金沢城の外郭として城に属した庭であったが、歴代加賀藩主により修復や新たに造営されてきて現在の形となった。
廃藩後、明治7年(1874年)に一般開放され、現在、文化財保護法により特別名勝に指定されている。

江戸時代の代表的な林泉回式大庭園で、土地の広さを最大限活かして、庭の中に大きな池や築山を造り、御亭(おちん)や茶店を点在させ、それに立ち寄りながら庭全体を遊覧できる設計になっている。


「兼六」は中国由来の言葉で、宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望の六勝を兼備するという意味で命名された。
琴柱の形に似た徽軫(ことじ)灯篭
金沢は銘菓の宝庫。
茶店通りの風情ある道筋
金沢城
「唐崎松」の雪吊り
北陸2泊の旅、早朝に自宅を出て、片山津温泉立ち寄ってから、金沢市の兼六園を観光。その後、山代温泉でも入浴して、この日の宿泊地、山中温泉に向った。
(旧)山中町は石川県の南部に位置し、福井県と接していて、95%が山地である。
産業面では、言うまでもない観光=山中温泉と山中塗りで知られる漆器が二大産業である。
しかし、ここはもう一つの伝統工芸発祥の地でもある。九谷焼、正確に言うと古九谷がそれだ。江戸時代初期、加賀国江沼郡九谷村(現在の山中町九谷)において初めて焼かれたもので、地名をとって九谷焼と称するようになった。『有田」「姫谷」とともに近世初期の三代色絵磁器の一つとして、広く海外まで知られた。現在、これが古九谷と呼ばれるのは、この九谷焼がわずか50年余りで廃窯となり、その約100年後、近くの山代で九谷が復活されたためだ。後者は前者と区別して再興九谷と呼ばれ、現在に至っている。
今回の2泊3日の北陸旅行で、一番悔いが残ったのは九谷焼を纏めて見られる九谷陶芸村(石川県能美郡寺井町)と石川県九谷焼美術館(加賀市大聖寺町)を訪れなかったことだった。北陸にはまだ入浴したい温泉もかなり残っているので、次回は必ず訪れることを肝に命じた。
石川県九谷焼美術館掲載の古九谷
左上:温泉嫌いの松尾芭蕉が8泊もした山中温泉の現在の街並み
左下:山中温泉発祥地にある「総湯」
右上:大聖寺川の渓谷を跨ぎ、情緒たっぷりの総檜造りの蟋蟀(こおろぎ)橋は、山中温泉のシンボル的な名所。
山中温泉、山代温泉、奥津温泉それに海側の片山津温泉をまとめて加賀温泉郷と称する。
一昔前は団体旅行をターゲットに、歓楽指数が高い温泉郷だった。
現在はこれから脱皮して、個人客・グループ客中心に方向転換を図っている。

山代温泉の南側、南北に流れる大聖寺川の清流、鶴仙渓に沿って大小20軒ほどの旅館が点在する山中温泉は、1300年前、僧行基の開湯と伝えられる歴史ある温泉地である。
温泉街は加賀温泉郷の中で最も整備され、山中温泉発祥の地、総湯・菊の湯を中心に温泉情緒をたっぷり漂わせている。ゆっくりと、九谷焼や山中塗りの店を冷やかして周るのも楽しみの一つだ。
また、温泉街から川に向って下り、鶴仙渓の遊歩道を散策して、総湯と並ぶ山中温泉のシンボル、蟋蟀(こおろぎ)橋を観光するコースもお薦めしたい。
昭文社発行「温泉&宿2005年版」や山中温泉観光組合のホームページを丹念に調査した結果、山中温泉にあって日本温泉協会の「天然温泉」の看板を掲げているのは「花つばき」と「やましたや」の2軒だけだ。
これも考慮したうえで、旅館の規模(あまり大きい所は不可)、料金、風呂の種類・規模などを勘案して、予約したのは山中温泉の最も奥にあり、県内一の大露天風呂を謳っている「百峰閣」だった。
この旅館は昭和60年創業と新しいが、湯量が600トン/日(自称)と比較的多く、少なくとも湯船の一部が掛け流しとなっている(昭文社温泉&宿2005年版)。
宿泊料金はインターネットで直接予約して、平日料金の1人15,800円(税込み)とリーズナブル。インターネットで予約したので、館内で利用できる1,000円(2人で2,000円)の金券が渡された。
先ずこの宿の第一印象を良くしたのは、駐車場の手配だった。予約した際、「犬を連れて行く」
と付記しておいたら正面玄関の軒下、雨がかからないスペースを確保しておいてくれた。犬は車に泊めるので、窓を少し開けておくが、これで雨が降っても車内が濡れる心配が無くなった。
館内、フロント・ロビー・ラウンジの空間がたっぷりと取られて快い。
部屋数は全部和室の58室。案内された部屋は、12畳強で、その手前に4畳の踏み込みと5畳の次の間があって、とても広いので驚いた(宿泊料金からして)。
「温泉サイト」を運営している」と予約の際に付記したので、このお陰かとも思った。風呂も数多く豪華、和風モダンな食事処での懐石料理もなかなかのもので、宿泊料金からして十二分の満足を得た。
尚、ここは温泉街から離れているので、車なしの温泉街散策の場合、送迎車を利用する方が良い。また、山中温泉の周囲の見所を40分で一周するバス(300円)があるので、これを利用すると便利。
正面玄関側からの旅館。反対側に渓谷がある。。
踏み込み・次の間を持つ12畳の和室
部屋からの眺め。大聖寺川の渓谷を見下ろす。
部屋食を断わって、食事処で夕食を取った。畳にテーブルの和風モダン。
食材・料理ともなかなか良く、洗練された夕食だった。折からカニのシーズンだったが、これは選択せず、通年の懐石を頼んだ。
広々として清潔な脱衣室。
心地よい露天檜風呂は、寝湯になっている。男女別の浴室は時間で変わる。畳敷きの内湯があって驚いた。
別に貸切風呂が2つ。
石川県最大、30畳の露天風呂