山代温泉 山代温泉浴殿 (石川県)
住 所 |
加賀市山代温泉18−128 |
電 話 |
0761−76−0144 |
交通機関 |
北陸自動車道加賀ICから県道20号線・39号線等で約10km
JR北陸温泉加賀温泉駅からバスで15分山代東口下車徒歩5分
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施 設 |
浴殿の後に10台分の無料駐車場有り。 |
宿 泊 |
無し |
泉 質 |
ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉(旧称:含石膏・食塩・芒硝泉) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
6時〜22時 |
定休日 |
第2水曜日(9時〜15時まで営業)、第4水曜 |
入浴料金 |
大人350円、子供(7〜12歳)130円、幼児(0歳〜)50円 |
入浴施設 |
男女内湯各1(湯船は各2) |
浴室備品 |
銭湯スタイルでシャンプー、ボデイソープ等の備え付け一切なし(持参又は現地で購入)) |
観光スポット |
九谷焼窯跡展示館魯山人寓居跡 いろは草庵、はづちを楽堂(以上は山代温泉内)
金沢市、東尋坊、能登半島観光スポット |
お土産・食事 |
土産・食事は目の前の温泉街で。
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近くの温泉 |
山中温泉、片山津温泉・奥津温泉・芦原温泉・三国温泉 |
加賀市HP
観光協会HP |
http://www.city.kaga.ishikawa.jp/
http://www.yamashiro-spa.or.jp/ |
雑記帳 |
総湯のある北陸の温泉地は次の通り。
片山津温泉、山代温泉(名称は「湯殿」)、粟津温泉、加賀八幡温泉、湯湧温泉、白峰温泉、和倉温泉。
地元の人に混じって、ローカル色豊かな公衆浴場で入浴すると、旅のいい思い出となる。 |
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
加賀温泉郷にあって、山中温泉と並ぶ歴史を誇る山代温泉には、共同浴場としては全国屈指の広さの湯船を持つ総湯「温泉浴殿」がある。周囲には巨大ホテルから粋な和風旅館までが取り巻き、山代温泉が総湯を中心に発展してきたのが窺える。.
この日、自宅を出発して先ず片山津温泉で入浴、金沢を観光後、ここ山代温泉に立ち寄ってから、この日の宿泊地である山中温泉に向った。
歴史好きな私にとって、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という戦国時代の偉人に仕えつつ、江戸時代末期まで加賀百万石の家門を保ち続けた前田家に畏敬の念を感じる。
よくぞ生き延びたものだ。
豊臣秀吉の盟友、「槍の又左」こと前田利家を始祖とする加賀藩(加賀・越中・能登)は、二代・前田利長の時代に、徳川家康の度々の干渉を乗り切り、120万石を維持した。
三代・利常は、寛永16年(1639年)、次男利次に富山10万石、三男利治に大聖寺7万石を分封した。
加賀藩前田家の歴代藩主はこよなく美術工芸を愛し、これの振興・育成に努めたが、支藩となった大聖寺の歴代の藩主も同様だった。
初代藩主・利治は、領内の九谷村に陶石が見つかったのを機に、この地で磁器の窯を開かせた。九谷焼(古九谷焼)の始まりである。
加賀市はこの大聖寺藩の城下町であり、石川県の最南端にあって東南部の山地を背に日本海に面し、北前船の基地としても栄えた。この加賀市からは、雪博士で知られた中谷 宇吉郎や日本百名山の著者で登山家の深田久弥などを輩出している。
「浴殿」の裏側・駐車場から見た威風堂々の旅館(写真は山下屋」と思われる。)
加賀市内陸部の田園地帯、江戸時代からの共同浴場である総湯(山代温泉浴殿)を中心にして、巨大な旅館・ホテル群が立ち並ぶ山代温泉。
1,300年前に行基が発見した(因みに行基を開湯の祖とする温泉はやたらに多い)との伝承を持つ歴史ある温泉地だ。
ここには九谷焼の窯元が点在し、趣味人の北大路魯山人が山代にしばし逗留し、個人窯で九谷を学んだ土地柄である。
「温泉浴殿」の周囲は、「湯の曲輪」と言って大小の旅館が立ち並び、山代温泉きっての老舗「あらや滔々庵」の玄関横には源泉公園「薬壺の湯」が設けられ、足湯・飲泉場がある。
山代温泉には23の旅館があり(観光協会HPから)、、部屋数が少ない純和風のしっとりとした旅館から、ホテル百万石のような200室を超える巨大旅館までバラエティに富んでいるが、宿泊料金は全般的に高めに設定されている。
しかしながら、インターネットで予約すると割安な各種プランがあるので、下記の山代温泉観光協会のHPから各旅館にアクセスして調べてください。
浴殿の目の前にある「はづちを楽堂」。昔懐かしい紅柄格子風の木造建築のオープンスペースで、茶店や湯上りサロンがある。
源泉公園の足湯と飲泉所
温泉湯殿周囲の風景。
旅館の木々も灯篭も冬支度。
なかなか風情がある。
一昔前の温泉地の宿は宿泊機能だけで、入浴は共同浴場を利用した
そのため共同浴場を中心として温泉地が発展していき、共同浴場は、「大湯」「総湯」「惣湯」などと呼ばれてきた。
山代温泉の総湯の歴史は江戸時代に遡るが、現在の「温泉浴殿」は昭和46年(1971年)に立て直されたもので、鉄筋コンクリート2階建て、地下1階の構造になっている。
外観の2階部分は前面ガラス張りになっていて、当時はモダンな設計だったのだろう。
入口の前には「総湯」の大きな垂れ幕が吊るされ、中に入ると番台風の受付があって、周囲を含めてかなりのレトロ、懐かしさを感じる雰囲気だ。
1階には女子浴室と売店(ここの温泉玉子が名物)と喫茶室があり、2階に男子浴室がある。
浴室は男女とも直径6.5mと5mの2つの大型円形の浴槽があり、片方は深めになっている。
私が入浴したのは平日の4時ごろ、浴室内は湯煙が濛々と上がり、地元の年配の男性7〜8人が入浴していた。銭湯なのでシャンプーなどは置かれておらず,各人が持参するか、ここで購入することとなる。
湯は透明なサラリとしたナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉。源泉からの配湯は1日で108トンだそうだが、残念ながら循環湯となっている。
尚、売店ではここの名物である温泉たまごも売っている。
施設名 : 山代温泉浴殿((入浴日:2004.12.13)