片山津温泉総湯 
(石川県)
所在地 : 加賀市片山津温泉
温泉名 : 片山津温泉
施設名 : 片山津温泉総湯(入浴日:2004.12.13)
住 所 加賀市片山津温泉乙56−3
電 話 0761−74−0349
交通機関 北陸自動車道加賀ICから県道20号線・39号線で約5km
JR北陸温泉加賀温泉駅から片山津温泉行きバスで15分終点下車
施 設 特になし。駐車場は近くの公営施設の駐車場に停めた。
宿 泊 無し
泉 質 ナトリウム・カルシウム塩化物泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 6時〜22時(火曜は6時〜18時)
定休日 第2、4火曜日
入浴料金 大人350円(2階の高等湯は500円)
入浴施設 内湯男女各2(高等湯を含む)
浴室備品 1階はシャンプー、ボデイソープは無し、2階は有り。ロッカー、ドライヤー
観光スポット 温泉街(温泉配湯所足湯、湯の元公園、浮御堂、中谷宇吉郎雪の科学館)
金沢市、東尋坊、能登半島観光スポット
お土産・食事 土産・食事は目の前の温泉街で。
近くの温泉 山中温泉、山代温泉・奥津温泉・芦原温泉三国温泉
加賀市HP
観光協会HP
http://www.city.kaga.ishikawa.jp/
http://www.katayamazu-spa.or.jp/
雑記帳 総湯のある北陸の温泉地は次の通り。
片山津温泉、山代温泉(名称
「湯殿」)、粟津温泉、加賀八幡温泉、湯湧温泉、白峰温泉、和倉温泉
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
2泊3日の初日、名神から米原JCTで北陸自動車道に乗り変え、、加賀ICで下りて最初にやってきた温泉が片山津だった。
片山津温泉がある加賀市は、石川県南端、福井県との県境にあり、遠く白山連邦を望み、白山山系の大日山、富士写ヶ岳を源とする大聖寺川と動橋川と平野を貫き、日本海に注いでいる。
北には、福井県の越前岬・東尋坊から続き、松林が生い茂る加賀海岸国定公園を擁している。
全国的な知名度を誇る加賀市の伝統工芸は九谷焼と山中漆器だが、最も古い歴史を持つのは織物である。そ和胴年間(708〜714)、中国からの渡来人による技術がこの地にもたらされたのが起源だそうだ。その伝統を継承し、商品開発を重ねながら、今日も加賀市の主要産業の一つとなっている。
東尋坊
北陸自動車道敦賀ICから日本海を真横に見ながら国道305号線に乗って北進すると、越前加賀海岸国定公園の景勝地が次々と現われてくる。越前岬・呼鳥門・軍艦岩そして東尋坊。
東尋坊は「輝石安山岩の柱状節理」という、地質学的にも珍しい奇岩が30mの崖となって2kmにわたって続いている。
景色はまさに絶景、。東尋坊先端に浮かぶ雄島とともに、天然記念物に指定されている。
崖の上の道を歩けるが、高所恐怖症気味の私はこれをパス、愛犬と共に遊歩道から天下の奇勝を観光した。
この近くには福井県を代表する芦原温泉や海岸沿いの三国温泉があるが、時間の関係で通過した。
白銀の白山を遠望する片山津温泉は、柴山潟(周囲7km)の湖畔に大型のホテル・旅旅館が立ち並ぶ。
山中・山代・興津・片山津温泉をまとめて、加賀温泉郷と称する。この中で片山津温泉の歴史が最も浅く、承応2年(1653年)、この地方を治めていた大聖寺二代藩主前田利明が鷹狩リに出かけたとき、偶然、柴山潟の中から温泉が湧き出ているのを発見し源泉を確保すべく、藩費で何度か工事を行った。しかし水中に沈んでいる源泉を確保することはできなかった。ようやく、明治9年に潟を埋め立てて湯源を確保することに成功、翌10年、この埋立地に温泉宿を開業したのが、今日の片山津温泉の始まりである。
この日、10時過ぎに片山津に入り、広い交差点、旅館「矢田屋」の右手に総湯を見つけた。車は近くの公共施設に隣接する駐車場に停めた入浴後、写真を撮るために温泉街を走ったが、巨大な旅館が廃業、取り壊しも出来ずに廃墟と化している風景を見かけた。団体客中心の大型旅館・ホテルが多いだけに、時代の変化に抗せず倒産したのであろう。
白壁に瓦葺きの和風建築、中に入ると手狭な受付があって、他所の公衆浴場と同じく、一昔前の銭湯の雰囲気だ。
風呂は、1階が一般の浴場で350円。シャンプー類は無いので、入浴客はそれらを持参しなければならない。2階に小型の浴槽でシャンプー類が置かれていてる500円の高等湯(この表現が他所でも見かける)。私は一般の浴場に入った。
平日の朝、観光客の入浴はなく、高齢の地元の人が3、4人。
浴室の床や大き目の湯船はタイル張りで典型的な銭湯タイプ。湯船はやや深め、湯は透明な食塩泉で湯冷めがしにくい泉質だ。掛け流し状態になっているが、残念ながら循環湯である。その後入浴した山代・山中の公衆浴場もすべて循環だった。昔からの共同浴場(総湯)と言えば、そこの温泉の発祥の地や湯元であることが多い。だから、これらが循環であることは、よけいに悲しい。