山中温泉・総湯菊の湯 
(石川県)
所在地 : 加賀市山中温泉 (旧)江沼郡山中町
温泉名 : 山中温泉
施設名 : 総湯菊の湯(入浴日:2004.12.14)
住 所 石川県加賀市山中温泉湯の出町レ11
(旧)石川県江沼郡山中町湯の出町レ11
電 話 0761−78−1111(山中町産業振興課)
交通機関 北陸自動車道加賀ICから国道8号線・364号線で約15km
JR北陸温泉加賀温泉駅から山中温泉行きバスで25分
施 設 特になし。駐車場は近くの地下駐車場、周辺の有料・無料駐車場を利用
宿 泊 無し
泉 質 ナトリウム・カルシウムー硫酸塩泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 6時45分〜22時30分
定休日 無休
入浴料金 菊の湯(男性用)、第二菊の湯(女性用)とも 大人 370円
入浴施設 男性用は菊の湯(内湯のみ)
女性用は左側の第二菊の湯利用
浴室備品 シャンプー、ボデイソープは無し、ロッカー有り
観光スポット 温泉街及びその周辺(詳しくは下記観光協会HP参照)、金沢市、東尋坊、能登半島
お土産・食事 土産・食事は目の前の温泉街で。
近くの温泉 山代温泉・奥津温泉・片山津温泉芦原温泉(福井県)
加賀市HP
観光協会HP
http://www.city.kaga.ishikawa.jp/
http://www.yamanaka-spa.or.jp/
雑記帳 ・山中温泉の観光スポットを巡るバス「いい花お散歩号」を利用すると便利。
一周40分、1日10便で、宿泊客は宿泊旅館で300円の乗車券を購入できる(立ち寄りの場合は500円)。
・料理人・道場六三郎氏はこの町の出身。
(旧)山中町は石川県の南部に位置し、福井県と接していて、95%が山地である。
産業面では、観光と漆器が二大産業だ。
観光は山代温泉とともに加賀温泉郷の代表格、山中温泉がこの町に湯煙を上げている。四季を通じて、全国各地、特に関西・東海方面から多くの観光客を迎えている。
山中町はまた、伝統工芸の町でもある。
優雅さと実用を兼ね備え、「山中塗」として古くから人々の生活に溶けこみ愛用され、全国にその名を馳せてきた木製漆器の生産地であり、その生産高は日本一を誇っている。
山中塗は、約400年前、越前から大聖寺川上流の地域に木地師が移り住み、その後、京都からさまざまな技術が伝わって、栗色塗や朱溜塗の山中漆器に発展していったという。
昭和50年には、国の伝統工芸の産地の指定を受けている。
山中温泉、山代温泉、奥津温泉それに海側の片山津温泉をまとめて加賀温泉郷と称する。
何れも、温泉そのものを楽しむと同時に、金沢市や東尋坊観光の際の宿泊地となっている。

一昔前は団体旅行をターゲットに歓楽指数が高かった温泉郷だった。
現在はこれから脱皮して個人客・グループ客中心に方向転換を図っているが、これに出遅れて閉館を余儀なくされた旅館・ホテルもかなりの数に上った。

山代温泉の南側、南北に流れる大聖寺川の清流、鶴仙渓に沿って大小の旅館が点在している山中温泉は、1300年前、僧行基の開湯と伝えられる歴史ある温泉地だ。

温泉街は加賀温泉郷の中で最も整備され、山中温泉発祥の地、総湯・菊の湯を中心に温泉情緒をたっぷり漂わせている。また、温泉街から川に向って下り、鶴仙渓の遊歩道を散策して、総湯と並ぶ山中温泉のシンボル、蟋蟀(こおろぎ)橋を観光するコースもお薦めだ。
蟋蟀(こおろぎ)橋

かつては行路が極めて危なかったので「行路危」の称を生じたという。

大聖寺川の渓谷を跨ぎ、情緒たっぷりの総檜造りの橋は、山中温泉のシンボル的な名所だ。
温泉嫌いの松尾芭蕉が、山中温泉に8泊9日も滞在し、「山中や 菊はたおらじ 湯のにほい」の句を詠んだという山中温泉の発祥の地が「総湯・菊の湯」だ。
菊の湯(男性専用)は、温泉街の中心、区画整理された広い空間の真ん中に位置し、行基の時代に遡る天平時代の甍を思わせる風格ある建物だ。しかし、一歩中に入ると、地元の人に利用される共同湯独特の雰囲気が漂う。
平日の朝に入浴したせいもあろうが、客は地元の60〜70代の人がほとんど。中央に柱が立つ大きな湯船は腰までの深さがあったが、ガイドブックに記されているような立ち湯の深さまでは至っていない。浴場は湯気で他の入浴客が見えないほどだった。湯は無色のナトリウム・カルシウム・硫酸塩泉だが、ごく最近購入した昭文社の2005年度版「日帰り温泉・関西周辺」によれば、ここは掛け流しとはなっていない。もしこれが本当なら、山中温泉の発祥の地の共同湯だけに、寂しさを禁じえない。
尚、ここは銭湯なので、シャンプーやボディソープの備え付けはない。体を洗う場合はそれらは持参する必要がある。
立ち寄り湯の場合は近くの地下駐車場、あるいは周辺の1ヵ所の無料駐車場、1カ所の有料駐車場を利用する。
温泉街の中央に堂々とした風格を見せる山中温泉総湯・菊の湯。ここは男性用のみ。
木に隠れている女性用菊の湯と右側の「山中座」。
ここで、一定日に芸者衆の山中節四季の舞が見られる。
脱衣室のロッカーには異なった絵が貼られている。
湯気が立ち上る浴室。湯船の深さは写真の男性から想像できる。
玄関前にある源泉の飲泉所。
12月中旬、2泊3日で北陸の温泉と観光の旅に出かけた。温泉は石川県が中心、福井の日帰り温泉施設1ヵ所を含めて7ヶ所で入浴し、未入湯の県を2ヶ所減らした。
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