2010年2月 改定版

沢渡温泉 まるほん旅館 (群馬県)
温泉名 : 沢渡(さわたり)温泉
住 所 群馬県吾妻郡中之条町上沢渡甲2301
電 話 0279−66−2011
交通機関 関越自動車道渋川伊香保ICから国道17号線で数キロ、その後国道353号線で四万温泉方面に向かい、途中、下沢渡で県道55線に乗り換えて4km、ICからは35km、1時間弱。
JR吾妻線中之条駅から吾妻観光バス沢渡行きで25分、沢渡温泉下車
施 設(日帰り) 駐車場(30台)
宿 泊 14室 6畳〜10畳(トイレ付き/ウオッシュレットとトイレ無し)
宿泊料金は部屋代+夕朝食の料金体系で素泊まりもOK。
食事はA:5,250円 B:3,150円 (日本秘湯を守る会のスタンプを貰う場合はAが条件)
一例:平日2階8畳(T)付き 2人1室  7,350円+3,150円(B)=@10,500円
土曜日・お盆・年末年始は別途加算。一人宿泊歓迎(混みあうのをさけるため)。 
詳細は下記旅館HPを参照。
泉 質 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 11時〜16時 予約不要  宿泊者は24時間 
定休日 年中無休(府定休)
入浴料金 大人700円 
入浴施設 内湯:男女別各1
浴室備品 混浴風呂:シャンプー・ボデイソープ有り、蛇口・シャワー無し
観光スポット 四万の甌穴(おうけつ)、薬王園、沢田りんご村、さわだぶどうの郷、四万湖・奥四万湖
お土産・食事 温泉街で可能かチェック漏れ。
近くの温泉 たんげ温泉、大塚温泉、四万温泉湯の平温泉、小野上温泉、草津温泉尻焼温泉、花敷温泉、川中温泉
中之条町HP
観光協会
HP
温泉組合HP
まるほんHP
http://www.town.nakanojo.gunma.jp/
http://www.nakanojo-kanko.jp/
http://www.sawatari.net/
http://www.sawatari.jp/
雑記帳 立ち寄り入浴をしたとき、「ああ、ここに泊まってゆっくり入浴したいな〜」と思う旅館が出てくる。
ここ、まるほん旅館もそれだ。
宿泊料金がリーズナブルだし、1人宿泊も歓迎している。
いつの日か、本をたくさん持ち込んで、3,4日泊まってみたい。

日本秘湯を守る会加盟旅館で、総檜造りの美しい風呂を持つ沢渡温泉の「まるほん旅館」。温泉仲間を案内し、3回目の入浴をした。
中之条町は群馬県の北西部に位置しており、北は新潟県に接する県境の町だ。

町の地形は森林が80%を占めているが、盆地・河岸段丘・丘陵地などが入り組んで変化に富んでいる。
北部には、風光明媚な三国山系の高峰がそびえており、上信越高原国立公園に指定されている。

町のシンボルである鋭い岩肌の有笠山などの山々から発せられた水は、四万川や上沢渡川などの清流を作り出し、美しい渓谷や滝を生み出している。

それらの川沿いには、豊富で良質の湯が湧く四万温泉や沢渡温泉などが湯煙を上げている。

私が好む沢渡温泉の共同浴場はまるほん旅館の隣にある。

部屋は14室(6畳〜8畳)で一部トイレ付き(ウオッシュレット)。
宿泊料金は部屋代+夕朝食の体系になっていて、素泊まりも可能。

大凡、平日2人1室2食付きで1万円前後から宿泊できる。
また1人宿泊も、館内が混みあうのを避ける為に積極的に受け入れている(土曜日も可能)。


いい味を出している湯口

こんな大きな湯の華が舞う

天然の青石が美しい

右側の浴槽

脱衣棚が浴室内にある。
橋を下って浴室へ。脱衣棚は階段の先。(囲い無し)
階段を下って湯小屋へ。
この混浴風呂は、宿泊の場合には19時30分〜21時及び6時〜7時が女性タイムとなっている。

日帰りの場合(11時〜16時)は、女性は混浴タイムでの入浴となる。

風呂はこの他に女性専用内風呂、貸切露天風呂がある。


宿泊者は、隣の共同浴場を無料で入浴できる。

温泉は透明なカルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉(硫酸塩温泉)で、とてもやわらかな肌触りだ。

すぐ横の共同浴場の泉質と同じであり、おそらく共通の源泉を使用しているのだろう。


昔のHPには掛け流しを謳っていたが、現在のそれにはその旨の文言は見当たらなく、ガイドブックでも「一部掛け流し又は循環併用」のマークがついている。

四万温泉積善館の元禄の湯

まるほん旅館は創業400年の老舗、日本秘湯を守る会加盟旅館で、玄関先にはおなじみの提灯がぶら下がっている。フロントは昔の商人宿の雰囲気だ。

まるほん旅館の総檜造りの混浴風呂は、温泉好きにはよく知られている。
温泉ガイドブックや温泉特集記事の中で、大きな写真とともに紹介されることも多い。


玄関横から木造の廊下・階段を下って進むといつの間にか湯小屋に入っていて、浴室の上部半分まで橋が架かり、そこから下を見下ろすと、左側にL字型の湯船、右手に角を切られた長方形の湯船が見える。
床・浴槽はすべて檜造り、浴槽の下に敷かれた青い石とのハーモニーは、ため息が出るほど美しい。

橋の先端から階段を7〜8段ほど下ると、目の前に浴室一体型の脱衣場がある。
蛇口・シャワーなどは無く、一ヶ所にシャンプー等が遠慮がちに置いてある。

橋から見下ろすL字型の風呂。檜の渋い床、浴槽の青い自然石、そこに窓からの光が透明な湯に反射してとても美しい。
所在地 : 吾妻郡中之条(なかのじょう)
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
沢渡温泉は、近くに日本有数の大温泉地である草津や湯量豊富な四万温泉の陰に隠れて、あまり目立たない地味な温泉地だが歴史は長い。
江戸時代から昭和初期にかけてが最盛期だったようだ。

背後に秋葉山、近くに有笠山、遠くに榛名・浅間を望む標高600mの台地にある静かな温泉地であり、坂道に沿って13軒の小さな温泉宿がひっそりと佇んでいる。
この一帯だけは、まるで時が流れていないように思える。

吟遊歌人・若山牧水が暮坂峠(標高1088m)を超え、沢渡の湯に到着したとき見た風景は、いまとそう大きく変わっていなかったのではなかろうか。
往時、沢渡温泉は、強酸性の草津温泉の湯治で湯爛れをおこした人が、帰途にここに立ち寄り肌を癒したことから「草津の上がり湯」「仕上げの湯」と呼ばれていた。

草津と沢渡を最短で結ぶ裏街道(県道55号線)は、日光から続く日本ロマンティック街道の一部に組み入れられている。

施設名 : まるほん旅館 (入浴日:2006.11.5 2回目:2009.10.2)