施設名 : 万座プリンスホテル (入浴日:2007.6.25)
所在地 : 吾妻郡嬬恋(つまごい)村 
温泉名 : 万座(まんざ)温泉
万座温泉 万座プリンスホテル (群馬県)   
嬬恋村は群馬県北西部に位置し、浅間山・白根山など標高2,000m級の山々に囲まれた高原地帯である。

村の東側を除いた長野県との県境一帯は、上信越高原国立公園に指定されている。

この村は苦難の開拓の歴史を経て、日本でも有数な高原野菜の産地を築いた。
キャベツ、レタス、白菜、じゃがいも・・・特にキャベツは首都圏の需要の80%を賄う大生産地となっている。

また、村は観光資源にも恵まれている。

万座・鹿沢など10ヶ所の温泉、6つのスキー場、天明3年の浅間山大噴火の溶岩が固まった鬼押出し園など、四季を通じて観光客・スキー客などで賑わっている。
万座温泉には、もっともらしい開湯の伝承は無い。
戦国時代の書に一度その名が出てくるようだ.

しかし、何せ標高2000m級の山々に囲まれ、近くには白根山・浅間山の活火山が噴火をくりかえし、そのうえ、万座そのものも噴煙を上げており、鳥も近づかぬ秘境の地だった。
明治時代の中頃になってようやく素朴な湯小屋が建てられた。

1921年に万座の開発が本格的に始まって道路が整備され、1960年に万座観光ホテル(現万座プリンスホテル)がスキー場を営業開始してから、万座温泉の発展が始まった。

万座温泉は活火山の白根山(2160m)の西麓、標高1800mに位置する。岐阜県濁河温泉と並んで、通年自家用車で行くことが出来る日本最高所の温泉だ。
住 所 群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉
電 話 0279ー97-1111
交通機関 ・上信越自動車道碓氷軽井沢 I.C.から鬼押ハイウェー、万座ハイウェー経由で64km(平常時1時間20分)。
・上田 I.C.から鳥居峠、万座ハイウェーで57km(平常時1時間10分)。
・関越自動車道渋川 I.C.から中之条、万座ハイウェーで79km(平常時1時間50分)。

・関越自動車道渋川・伊香保ICから国道17・353・145・292線等で約90km(志賀 草津道路利用、但し、この道路は冬季閉鎖)
・吾妻線万座・鹿沢口駅からバスで40分(冬期50分)。タクシーで35分(約¥9,500)。
・長野新幹線軽井沢駅から西部・JRバスで1時間40分
施 設(日帰り) ロビーラウンジ(喫茶)・売店
食事付き入浴可(詳細はhP参照) 駐車場(190台)
宿 泊 233室(洋室・和室) 宿泊料金は2食付で13,000円程度から。
季節によって各種プランがあり、素泊まり・朝食付の割安料金もある。
予約前に下記のホテルホームページを参照下さい。
泉 質 強酸性の含硫黄ーマグネシウムー硫酸塩温泉(硫黄泉)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 11時〜17時 (宿泊客は24時間)  
定休日 年中無休
入浴料金 大人1,000円(季節によって800円で入浴出来る。今回は万座ハイウェーで割引券を貰って800円で入浴した・・詳細はホテルHP参照)
ランチ付き入浴プランもあるのでこれもHP参照
入浴施設 内湯:男女各2 露天風呂:男2 女2 混浴1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 白根山(湯釜)、空吹き展望台、嬬恋牧場、浅間牧場、弓池ハイキングコース、浅間山、鬼押出し、軽井沢志賀高原
お土産・食事 車ならば嬬恋村の高原野菜(キャベツ・レタス、じゃがいも)が喜ばれる。
近くの温泉 草津温泉、志賀高原周辺の温泉(熊の湯・ほたる・発哺など)、湯の平温泉、尻焼温泉・花敷温泉、信州高山温泉郷、渋・湯田中温泉
嬬恋村HP
万座PHHP
http://www.vill.tsumagoi.gunma.jp/
http://www.princehotels.co.jp/manza/
雑記帳 周辺には白根山・浅間山という2大活火山があり、万座山自体も噴煙が上がり宿からそれを間近に眺められる。これだけでも白濁した硫黄泉が豊富に自噴することも理解出来る。
信州の2大高原リゾート、軽井沢・志賀高原も近い。
また、天下の名湯・草津や湯田中・渋温泉郷・高山温泉郷も1時間以内で行ける。
これらを組み合わせて、バラエティに富んだ旅程を作成できるのも万座温泉の魅力だ。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
全長60km、上信越国立公園を縦走する志賀・草津道路(国道292号線/冬季閉鎖)はもう5,6回走った。この途中からから万座温泉に入る。途中の渋峠は国道最高(2172m)の峠だ。
万座温泉の夕景
旅館が点在する斜面の反対側には、草木が一本も生えてない茶褐色の荒々しい谷間がある。ここは「空吹き」と呼ばれ、硫化水素の白い煙が舞い上がる万座温泉のシンボルだ。

昔から湯量は豊富で、今も日量540万リットルという膨大な湧出を誇り、泉質も27種類を数える。

これだけの湯量を持ちながら旅館・ホテルは全部で10軒ほどだ。

豪華な宿、しっとりとした日本旅館は無く、昔ながらの湯治場の雰囲気を残した宿、あるいは標高1800m、スキー客とともに発展した万座らしく、ロッジ風の宿が多い。

近くの草津温泉と比べると宿泊料金も手頃で、予算をあまり心配しないで宿泊出来るのが嬉しい。
白濁・黄濁した湯は日本を代表する硫黄泉だ。
万座プリンスホテルは万座スキー場に隣接し、部屋数が200を超える大型リゾートホテルだ。
但し、プリンスホテルグループをイメージして、さぞかし豪華な館内だろうと想像して中に入ると、意外とシンプルなのに驚く。
これは、華やかさを増す金属が大気中の硫化水素で腐食するので最小限しか使われていないためか、スキー客を迎える万座温泉の成り立ちからか定かではない。

他の旅館・ホテルと比べると宿泊料金は高めだが、それでも2食付で12,000円〜22,000円程度の幅、3連泊の湯治プランなら3万円強、素泊まりなら3,000円〜5000円で泊まれるプランもある(2007年11月現在)。

風呂は露天風呂のこまくさの湯と内湯のななかまどの湯がある。
露天風呂は男女各2と混浴が1、内湯は男女各2とあるが、これはどうやら本館と南館の合計で、立ち寄り湯の場合は本館のみとなるようだ(未確認)。
立ち寄り湯の時間帯は11時から17時まで、入浴料金は通常1000円だが割引期間もあるようだ。
私の場合は、万座ハイウエィのゲートで貰った200円の割引券を持参して800円で入浴した。

風呂には姥湯源泉が使用され、泉質は「含硫黄ーマグネシウムー硫酸塩温泉(硫黄泉)」で、透明感がある白濁湯、高温(80℃)なので加水の上掛け流しにしている。

硫黄の含有は日本一だそうで、pHが2.4の強酸性温泉だ。

浴槽が3つあるが、一番左側は混浴。ガイドブックなどで見たときはかなり大きい風呂と思ったが実際はそれほどでもなかった。しかし開放感・爽快感は抜群だ。
標高1800mの露天風呂、さすがに見晴らしが素晴らしい。空吹きから噴煙が舞い上がっているのも見える。
2mx7m程度のかなり大きな内湯で、20人くらいが一度に入れるだろう。
さすがに外観は堂々としている。
パブリックスペースは広いが天井が低く、意外と簡素な内装。
立ち寄り湯なので、南館の様子、部屋・サービス・料理等は分からないが、宿泊の場合の食事は和食・洋食・中華が可能。(朝はバイキング)

季節によって、割安で泊まれる各種プランが有るので、予約の際は、ホテルのホームページを参照下さい。
割安の素泊まりプランもあるので、これも利用価値がある。

これぞ温泉!白濁した硫黄泉が大量に自噴する万座温泉は、これで3回目、宿泊は2回目(1回目は万座ホテル聚楽)となった。今回は、風呂がバラエティに富む万座温泉ホテルに予約を入れた。
当初は沢山の宿に立ち寄り湯をするつもりだったが、万座温泉ホテルの風呂があまりにも多く、ここ万座プリンスホテルのみとなった。