所在地:吾妻郡嬬恋村
温泉名:万座温泉
住 所 |
吾妻郡嬬恋村万座温泉 |
電 話 |
0279−97−3535 |
交通機関 |
・関越自動車道渋川・伊香保ICから国道17・353・145・292線等で約90km(志賀 草津道路利用、但し、この道路は冬季閉鎖)
・上記ルート、国道145号線でさらに西まで行って、万座ハイウェーに乗るコースが一般的
・上信越自動車道碓氷軽井沢ICから県道43号線、国道18・146号線、鬼押ハイウェー、万座ハイウェーで約90km
・長野新幹線軽井沢駅から西部・JRバスで1時間40分
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施 設(日帰り) |
宴会場・ラウンジ・喫茶・売店
食事付き入浴可(広間・予約必要) 駐車場(約30台)
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宿 泊 |
63室 平日・1泊2食付7,800円(特別プラン)〜 |
泉 質 |
硫黄泉(酸性硫化水素泉) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
12時30分〜16時(日帰り) 宿泊者24時間可 |
定休日 |
年中無休 |
入浴料金 |
大人1,000円
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入浴施設 |
内湯男女各1、露天風呂混浴1 |
浴室備品 |
シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー |
観光スポット |
白根山(湯釜)、空吹き展望台、弓池ハイキングコース、鬼押出し、軽井沢 |
お土産・食事 |
車ならば嬬恋村のキャベツ、レタス、じゃがいも等が喜ばれる。 |
近くの温泉 |
草津温泉、湯田中温泉 |
嬬恋村HP
ホテル聚楽HP
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http://www.vill.tsumagoi.gunma.jp/
http://www.hotel-juraku.co.jp/manza/ |
雑記帳 |
関西人からすれば群馬・栃木は取り違えやすい県だが、栃木県生まれの自分にはお隣さん、何かと親しみが持てる県だ。それに大温泉地、名湯、秘湯と選択に迷うほどバラエティに富んでいる。何れ主な温泉地はすべて訪れようと思う。近く、あの法師温泉・長寿館に宿泊するが、明治前期に建てられた大浴場は、国鉄時代の「フルムーン」旅行キャンペーンで、上原謙・高峰三枝子が二人して湯に浸かっていたシーンの舞台。自分も、いつのまにかフルムーンの世代になったことに驚く。
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施設名:万座ホテル聚楽 (入浴 2002年5月8日)
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
軽井沢から鬼押ハイウェーを嬬恋村に向かう
前日の5月7日は軽井沢に1泊、この日は万座温泉に宿泊する。まず鬼押ハイウェーを利用して北上、嬬恋村から草津温泉に向かった。嬬恋村は西・南・北で長野県に接し、標高800〜1,400メートル、高冷地の気候を利用して、キャベツ、レタス、白菜等を栽培している。特にキャベツは首都圏で総需要の80%を占め、名実ともに日本一の産地である。2ヵ月後、父親の米寿を祝って軽井沢に再度宿泊したが、母親の最大の楽しみは収穫が始まったばかりの嬬恋村高原キャベツの買出し。幸い、鬼押し出し前の地元物産店で大量に買い込むことができた。嬬恋村というなんとも美しい村の名前の由来は、日本武尊と愛妻・弟橘媛との間のロマンに満ちた伝説に由来する。
草津から万座へ
嬬恋村から国道144号線・292号線に乗って高度を稼ぎながら草津に入った。草津温泉・西(さい)の河原露天風呂の巨大さに驚きながら入浴、昼食後、情緒溢れる温泉街を通って、ここの最大の名所「湯畑(ゆばた)」を観光、あらためて草津温泉の湯量の多さに圧倒された。(別掲・草津温泉参照)草津から万座温泉に向かって、冬季閉鎖が解けた志賀草津道路(国道292号線)を志賀高原に向かって進む。
ゆったりとした2車線道路の左右には、上信越高原を眼下に眺める大パノラマが展開する。残雪がまだ北斜面に残る道路を上りきると、景色が次第に荒涼としてきて、やがて「殺生河原」が左手に見えてくる。有毒の硫化水素ガスが発生している危険区域で、生物は生息できず草一本生えていない。駐停車禁止の立て札が見える。尾根に出てしばらくすると右手の白根山(2,160m)が眼前に迫ってくる。
白根随一の美しさと言われる弓池の目の前にある大駐車場に車を止めて、目の前の白根山への整備された道を15分ほど登ると、神秘的なコバルトブルーの湯釜を見下ろす頂上に到達した。
世界で酸性度が最も高い湖と言われ、生物はまったく生息していない。
再び、志賀方面に向かって進むと、目的地の万座温泉方面の標識が現われるが、これを通り過ぎて間もなく、長野県との県境、国道にある峠としては日本一の渋峠(2,152m)に到達した。これで満足、半年ほど前に八ヶ岳の北端、渋峠に続く第二番目の麦草峠を通過しているので、ワン、ツーフィニッシュとなり、あとは日光から群馬県に抜けるNo3の金精峠を通過するだけだ。それから道をUターンして万座温泉に向かった。
尚、右の写真の何枚かは、群馬県の「ジュンさん」の写真を、ご本人のご承諾を頂いて掲載した。
万座温泉は海抜1,800メートルの高度にある。1温泉1旅館、あるいは露天風呂だけでは、ここよりもっと高いところにある温泉もある.。しかし、これだけ高い場所に、10数軒の旅館・ホテルがまとまっいる温泉地は恐らくないであろう。旅館街の反対側、木一本生えていない荒々しい谷間には、万座のシンボルである「空吹き」と呼ばれる硫化水素の白い煙が、常時吹き上がっている。温泉湧出量は1日に540万リットルという大変な数字で、泉質はいかにも効能がありそうな青味がかった濁り湯。冬は多数のスキー客で賑わう万座も、私が訪れた5月上旬は温泉好きな客がわずかにいるだけでひっそりとしていた。ここで上質、掛け流しの硫黄泉に入浴して、宿泊料は草津温泉や水上温泉等と比較して30〜50%は間違いなく安い。その代わり、施設・客室・料理も質素・素朴であるが、純粋に温泉と景色を楽しむ人にはお奨めの場所だ。
万座温泉の一番高所にあり、どの部屋からも素晴らしい眺望が楽しめるが、特に「空吹き」が目の前に見える部屋は若干割高になっている。浴室は決して贅沢な造りではないが、心やすらぐ空間になっている。風呂は大きな木の内湯に乳濁色の湯が満たされ、硫黄の臭いが漂っている。露天風呂は中型だが、目の前の空吹きから白煙が舞い上がっていて、これが爆発したら旅館も自分も吹き飛んでしまうな、と思うくらいの近さだ。夜遅く露天風呂に身を沈めながら上を見上げると、都会では決して見られない「満天の星」を独り占めすることが出来る。さらに早起きして入浴すれば「雲海に浮かぶ露天風呂」を経験することができる。(尚、上の写真2枚は、万座ホテル聚楽のHPのものを掲載させていただいています。)
空吹き
万座温泉 万座ホテル聚楽 (群馬県)
写真をクリック
草津温泉・湯畑
草津から白根山へ
硫化水素ガス・駐車禁止地区
白根山(2160m)が目の前に
弓池一周は絶好の散策
白根山の湯釜
国道高度日本一・渋峠
渋峠
パンフレットから
写真をクリック