第11回公開講座終了リポート

<公開講座1周年記念・スペシャル>

『プレゼンテーションを学ぼう@』実践講座

 

●日 時:平成13年4月20日(金)19:00〜21:00     

●場 所:「堂島SOHO」

   
●テーマ:『プレゼンテーションを学ぼう@』実践講座
      
●内 容:擬似プレゼン・コンペ・・・・・『小売雑貨店のオープン販促』
      擬似的に、プレゼンターとクライアント(一般参加者)に分かれます。
      プレゼンターは、クライアントに対し
      現実に実行可能な販売促進プランを提案して頂きます。
      【狙い】机上の企画よりも、実践に役に立つ勉強をしませう♪ 
      
★プレゼンターの方に
参加者をクライアントに見立てて、持ち時間10分以内で、
下記の命題をプレゼンして頂きます。
プレゼンターは本職の広告代理店でも、その他の職業の方OKです。
その方の職業なりの強みを生かしたプレゼンを大いに期待致します。
提出できる資料は、A4(モノクロ)の紙一枚のみとします。
実際の販促チラシでも、箇条書きのアイデア・コンテンツでも様式自由です。
関西交流大学には、お金持ちの?ホンモノノ経営者が多数参加。
貴方のビック・チャンスになるかも!!!


【 命 題 】

10坪程度の店舗『小売雑貨店』を夫婦(30代後半)でオープン致します。
所在地は奈良県の新興住宅地域です。周辺人口5万人(車で30分圏内)。
私鉄の最寄駅からはバスで3区間程度。
ご主人は元商社マンで、その前職の実績から東南アジアの生活雑貨、
アクセサリー、人形などを輸入したものを目玉商品に致します。
オープンを2週間前にして、店舗改装完了。商品も揃いました。
後は、お客様を待つばかり、でも宣伝方法等まだ準備をしておりません。
どなたかアドバイスしてください。予算は最大50万円を考えております。
・・・・・・・との依頼が関西交流大学に届きました。

〜終了リポート〜

@実践型講座と言う事で4名のプレゼンターが登場


菊池氏(広告代理店) 優勝  

 

● 本職のプロと言う事もあり、説得性充分。提出資料も準備万端。
● 店のネーミングから拘った販促
● 買って頂くのではなく、見に来て頂くと言う発想
● 文化や人間性までをも紹介→ブーム感の表現→オリジナル製
● 手配りチラシに重点をおく(口頭で挨拶、1日200~300件)
● 新聞広告の活用(折込チラシではインパクト弱い) → ミニコミ誌がGOOD
● HPの活用(素人風〜プロ仕様へ)→こまめに対応する事


小中氏(サービス業)     関西交流大学:代表
● 模擬コンペならぬ本格派提案
● 提出資料が独特でとても意味深長
● 7つのキーワード → 採用時にタネあかし
● 名刺大のチラシ印刷物の提案
● 予算を全て一気に使うのではなく、以後3ヶ月わたっての分散投資の必要性
● 更に、予算より\30000を残しておき、店が黒字時の夫婦の食事代までを提案


金田氏(広告代理店)
● 先人、菊地氏提案分と重複分多かった為、結果、インパクト性が低下。
● とにかくお客様の気持ちを最大のテーマとしての提案
● 数字で捕らえるのではなく、気持ちで捕らえる努力の提案
● 手作りチラシの必要性の訴求
● 印刷屋任せではなく、オーナーの創意工夫の重要性
● HPの活用 → 店頭商品以外に取り扱い可能な全ての商品を掲載
● ニュースリリース、メディアの活用 → パブリシティーとしての
くらしの百貨(サンケイ)、ゲッツ(読売)、更に懸賞式のパブリシティの応用


加地氏(旅行代理店)
● 地域性(土着性)の訴求 地域"村"社会である夢を提案
● イメージ先行型訴求 → 物よりもライフスタイルを提案
● 「ウキウキ」「わくわく」の必要性 → 駄菓子屋さんの"のり"
● 粗品の工夫を提案 → "生花一輪"の提案
● 会員ポイントカードの導入
● 来店していただくだけでポイントを付加 → ポイント数に応じてのプレゼント提案

A上記4名の熱心なプレゼンがあり、一般参加者(クライアント役)が、
 心苦しい中、 採点に移り、結果、僅少さではあるが
 菊地氏が今回のトップを勝ち取られた。

B採点集計時より、ビール等飲み物を出し、
 今回の内容ついて色んな角度から質問
 及び、感想が投げかけられ、定刻をオーバーして閉会となった。


ま  と  め
◆『プレゼンテーション』・・・・・自体が一般的でない為か
発表者や参加人員が伸び悩みました。
が、少数精鋭の各人の観点から
どれも内容の濃い企画提案がなされ、会場は拍手喝采。
素晴らしい成果が獲得できたと思います。
〜机上の議論よりも、実践に役に立つ勉強〜
との狙いどおりの目的を達成できたと思います。 


◆ただ、不思議に思う事は、同一の条件や制約を与えられても
各人のテーマに対する取り組むべき角度の違いに驚きました。
これほど企画とは奥が深いのかと本当に勉強なりました。 

作成:金澤 浩司(司会進行担当)

 

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