「で、だ。報奨金は...まぁ出してもかまわないが、せいぜい路銀に色つけた程度が無難だと思うぞ。
財政難なんだろ、化け熊の被害で。
そっちも、文句ねえよな。なんならお前らに渡した情報をここと次行った街で...いや、世界・樹方網で今すぐ公開してやろうか?」
「ぐっ...」
それで、それで何故か狩人は反論を諦めた。
冷えたきった室内に緩やかに響いたのは、村長の声だった。
「っふぉっふぉっふぉ」
老人特有の...と見せかけて実はキャラ作りだと打ち明けていたが、まあそれはおいといて笑いながら、
「タロヒ...もうおしまいか?」
モジャモジャの白髪の奥の眼光が鋭く光る。
「御爺...いえ、村長」
「ならおいが村長権限で口を挟もうかの」
「お、それならわいも」
と、長老が口を挟むが、
「長老に権限は無いぞ、従兄弟よ」
「アチャーそれは盲点じゃった」
「あの、二人とも漫才してる場合じゃなくて...」
シャアラが止めに入って、ようやく二人の掛け合いが収まる。
「おお、そうじゃった。ともかく、ジェイクには好きにやらせておけ」
「心配しないでも、こ奴は金を取ったりはせん」
全員の視線が、ジェイクに注がれる。
彼は居心地悪そうにそれを受け止めて、
「まあ、そういうことだ。ただし、いろいろと商売はさせてもらうがな」
苦笑した。
シャアラは、それでどんどん混乱してきたのだが(そもそも、何故こいつが村長長老の客人なのかも判らないままだったし)
事態はそのまま、終始ジェイクの思うがままに進んでしまった。
【樹方網で公開】・・・魔術だけあって、こちらの大陸では同じく、未だに普及率が微少であるが、
ハンターギルドにはかろうじて普及している。
BackstageDrifters.