グラシィ・Gコート
グラシィ・Gコートによる被膜の硬度は、他のコーティング剤や樹脂材料に比べても群を抜いています。代表的なケイ素樹脂系のコーティング剤による被膜の硬度0.18GPaに対し、グラシィ・Gコートの被膜の硬度は、3.0GPa(※ナノインデンテーション法による測定)。実に16倍もの硬度があります。(数値が高いほど硬く、傷がつきにくい性質があります) | ||
弾性率を測定してみても、代表的なケイ素系コーティング剤による被膜の3.5GPaに対し、グラシィ・Gコートによる被膜は、31GPaと圧倒的な数値を示しています。(弾性率は、物質を変形させたときの復元力の強さを表します。数値が高いほど復元力が強く、低いほど復元力が弱い性質があります) | ||
グラシィ・Gコート の被膜硬度の測定には、ナノインデンテーション法と呼ばれる測定方法を採用しています。ナノインデンテーション法は、半導体や微小電子機械の製造に使用される薄膜の材料特性を測定する方法として、広く使用されており、コーティング被膜などのきわめて薄い被膜の性質を測定するのに適した方法です。 | ||
ナノインデンテーション法は、ダイヤモンドチップの微小な三角錐でできた先端を薄膜に押し込み、その押し込んだ荷重と、押し込んだ部分の大きさ、および押し込まれた先端を除去したあとの凹みの大きさの関係によって、物質の硬度や弾性率を測定します。ナノインデンテーション法は、コーティング被膜のような、きわめて薄い被膜であっても、その物理的な性質を、高精度で計測することができます。 |