木材の乾燥が不十分であると、木材自体の性能が若干低下する。
特にめり込みに対する抵抗が低くなり、梁の端部がめり込み易く、たわみ増大の要因となる可能性もある。
日本の伝統構法である、「木組み」を用いた貫の耐力壁では、木と木の組み合わせにより耐力が発揮される。(下写真)
乾燥が不十分であれば、くさび等で締め付けを行ったとしても、乾燥により、貫と柱との接触面に隙間ができ、ある程度変形してから耐力が発揮されるため、初期の耐力が低くなる。