乾燥方法には大きく分けて天然乾燥と人工乾燥の2種類に分かれる。
昔からの行われてきた乾燥方法として、葉枯らし乾燥や桟積乾燥といったじっくり時間をかける天然乾燥がある。
しかし、現在では天然乾燥のように時間をかけて乾燥している時間もなく、人工の乾燥機により早急な乾燥が求められているため、今ではほとんど天然乾燥を行っているところはない。
葉枯らしとは、伐倒した樹木を、枝葉をつけたまま林内に一定期間放置し,葉からの水分蒸散作用によって樹幹部の乾燥を促進させる技術である。
葉枯らし乾燥を行うと重量が軽くなるため集材や輸送が容易になり、さらに人工乾燥の日数を短縮できることや、また虫の餌であるデンプンが減り(ほとんどゼロになる)虫害を受けにくくなる等のメリットがある。
製材後にさらに乾燥を促すために、通風の良い場所で、桟木を設置し、自然乾燥を行うものである。
温度や湿度、風の流れなどを人為的に操作しながら、木材を乾燥する方法である。
乾燥方法には、蒸気式乾燥法、高周波・熱風複合乾燥法、高周波加熱減圧乾燥法、熱風加熱減圧乾燥法、燻煙乾燥等がある。
図説 木造建築事典 [基礎編] 木造建築研究フォラム編