1)剛床仮定で建物を計画している場合に、吹き抜けの残りの部分(ブリッジゾーン)の水平構面に力が集中する。
特に建物の全幅に吹き抜けを設ける場合、そこで力が伝達されなくなり、建物全体の剛床仮定が成立しなくなる。
2)床面内の力の釣り合いから、吹き抜け周りの梁に引抜き力が生じる。
3)剛性低下により水平構面及び鉛直構面の変形が大きくなり、梁が変形に追従できない場合は折れてしまう。
4)屋根(下屋含む)の水平構面に天窓等があれば、その部分には吹き抜けがあるものと見なし、水平力の伝達に支障を来たしてしまう。
吹き抜けを計画する場合は、上記のような問題が生じないよう、水平構面を流れる力が少なくなるような壁配置にしたり、力の生じる部分を補強するなどして対処する。