1995年1月17日におきた「阪神・淡路大震災」では、その被害は甚大で、6000余人の人々が犠牲になり、木造軸組構法の住宅で亡くなった人が大半であった。
その要因は家屋の倒壊による圧死がほとんどであり、家屋の倒壊例として下写真が挙げられる。
この建物は下屋を含む1階が倒壊し、2階部分が道路側へ跳び出して行ったものと思われるが、その原因の1つとして、下屋のある2階外壁の直下に耐力壁が無い(もしくは耐力が弱い)ことから、2階外壁からくる水平力を下屋の屋根を介して1階外部の耐力壁に伝える必要が生じ、その下屋の屋根が伝えきれず壊れてしまった(もしくは1階外部の耐力壁が弱く、倒壊した)と想定される。(下図)