木構造建築研究所 田原

本ページの内容は2004年改訂版の耐震診断法に関する説明です。2012年改訂版の内容には対応していません。
2012年版については「耐震診断ができる、わかる。耐震補強マニュアル」をご覧ください。

(1c)柱接合部による壁の耐力低減

柱接合部の耐力による壁の耐力低減は下表の通りです。

柱接合部による低減係数f
[1]柱接合部による低減係数 Cf(最上階、平屋建用)
壁の基準耐力(kN/m) 2.5kN未満 2.5以上4.0未満 4.0以上6.0未満 6.0以上
基礎仕様
接合部
基礎
T
基礎
II
基礎
III
基礎
T
基礎
II
基礎
III
基礎
T
基礎
II
基礎
III
基礎
T
基礎
II
基礎
III
H12建告1460号
適合仕様
1.00 0.85 0.70 1.00 0.70 0.35 1.00 0.60 0.25 1.00 0.60 0.20
接合耐力
3kN以上
1.00 0.85 0.70 0.80 0.60 0.35 0.65 0.45 0.25 0.50 0.35 0.20
接合耐力3kN未満
(構面両端が通柱の場合)
0.70 0.70 0.70 0.60 0.50 0.35 0.45 0.35 0.25 0.35 0.30 0.20
接合耐力3kN未満 0.70 0.70 0.70 0.35 0.35 0.35 0.25 0.25 0.25 0.20 0.20 0.20
[2]柱接合部による低減係数 Cf(2階建の1階、3階建の1,2階用)
壁の基準耐力(kN/m) 2.5kN未満 2.5以上4.0未満 4.0以上6.0未満 6.0以上
基礎仕様
接合部
基礎
T
基礎
II
基礎
III
基礎
T
基礎
II
基礎
III
基礎
T
基礎
II
基礎
III
基礎
T
基礎
II
基礎
III
H12建告1460号
適合仕様
1.00 1.00 1.00 1.00 0.90 0.80 1.00 0.85 0.70 1.00 0.80 0.60
接合耐力
3kN以上
1.00 1.00 1.00 1.00 0.90 0.80 0.90 0.80 0.70 0.80 0.70 0.60
接合耐力3kN未満
(構面両端が通柱の場合)
1.00 1.00 1.00 0.80 0.80 0.80 0.70 0.70 0.70 0.60 0.60 0.60
接合耐力3kN未満 1.00 1.00 1.00 0.80 0.80 0.80 0.70 0.70 0.70 0.60 0.60 0.60

表中の基礎区分I〜IIIは下表によります。(一般診断の「基礎に関する診断」と同じ)

  仕様と健全度の説明
基礎T 健全な鉄筋コンクリート造布基礎、又はべた基礎
基礎U ひび割れのある鉄筋コンクリート造の布基礎、又はべた基礎、
無筋コンクリート造の布基礎、柱脚に足固めを設けた玉石基礎。
基礎V その他の基礎

一般診断法と同じく、柱頭・柱脚の固定度と基礎の強度に応じて低減係数が定められています。

基本的に、一般診断法の場合と考え方は同じです。

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