上町断層系の各断層は、南北にほぼ一列に連続していることや基本的な活断層の構造が西に低く東に高い逆断層と考えられていることから、これらの活断層が連続して動く可能性があり、その場合には大きな地震動が生じることになる。
従って大阪市域に最も大きな影響を与える地震として大阪市域の直下にある上町断層系が連動して活動した場合の地域を想定し、構造物の耐震性などを検討することとした。
その震源断層としては、下表のとおり長さが北部20km、南部12km、深さ方向の幅が24kmと想定し、走向がほぼ南北方向の逆断層とする。