地震は大きく2種類に分類され、プレートの境界で発生するプレート間地震(プレート境界地震、トラフ型地震、海溝型地震などとも呼ばれる)とプレート内で発生するプレート内地震(内陸地震、直下型地震などとも呼ばれる)に分けられる。
大阪市域に影響を与えるプレート間地震としては、フィリピン海プレートがユーラシア・プレートの下にもぐり込んでいるため南海トラフ(両プレートの境界で海底を走る細長い溝をいう)で生じる地震があげられる。
この地震は、過去の発生状況からマグニチュード8クラスの地震が約100年〜150年間隔で繰り返し発生しており、最近では1946年に南海地震が発生している。
なお、この地震が起こることによって大阪湾に津波も襲来する可能性がある。
プレート内地震の活動は、活断層によって類推することができ、大阪地域周辺には上町断層、仏念寺断層、長居断層、有馬高槻構造線、中央構造線、生駒断層などが確認されている。
活動の周期は数百年から数千年単位といわれているが、大多数の活断層はその活動周期が不明である。
西南日本の歴史地震を調査した結果、南海トラフに起こるプレート間地震とプレート内地震の活動時期の関係について次のように言われている。
「南海トラフの地震発生の約60年前から、マグニチュード6以上のプレート内地震の活動が次第に活発になり、約20年後までその活動が続き、その後、地震の静穏期になる。」このことから兵庫県南部地震が、次の南海地震の前に発生した地震と考え、これをもって近畿地方は地震の活動期に入ったとする説もある。