5−1.診断方法
「既存木造建築物の耐震診断基準(旧建設省監修)」に準拠して診断を行った。
この診断法は建物が破壊するのに必要なエネルギーが地震のエネルギーより大きいか否かを判定する。
従って、この診断での「合格」は大規模地震時又は中規模地震時に「建物が倒壊しない」目安であって、「建物が損傷しない」目安ではないことに留意されたい。
- 中規模地震時
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地動の最大加速度が80gal〜200gal、気象庁震度階5強〜
稀に(数十年に1回程度)発生する地震力。
このような中規模地震に対して倒壊する場合は「延焼等危険建築物」に相当する。
- 大規模地震時
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地動の最大加速度が300gal〜400gal、気象庁震度階6強〜7
極めて稀に(数百年に1回程度)発生する地震力。
このような大規模地震に対して倒壊する場合は「建替促進建築物」に相当する。
以下、この診断法の基準(1.目的・2.適用範囲・3.診断法)を抜粋し、添付する。