摩詞の湯
写真:両方とも汪泉閣
摩耶の湯
宝川温泉は、上越自動車道水上ICから国道291号線等で東北部へ18km、いわゆる「奥刀根」と呼ばれる利根川の源流地域にある。100畳敷きの露天風呂「摩詞の湯」の他「般若の湯(50畳)」、「摩耶の湯(100畳)」、橋を渡った対岸に「子宝の湯(200畳)」があり、摩耶の湯が女性専用、その他は混浴だ。どの風呂も河原石を使った豪快な湯舟である。
これら4つの露天風呂の面積を合計すると、日本一の大きさになるかもしれない。
宝川温泉・汪泉閣 (群馬県)
大きな露天風呂
半端な大きさでない巨大露天風呂!

● 由布院温泉 庄屋の館 (大分県)

混浴、ほぼ正方形の大きな庭園露天風呂。
「出雲国風土記」に登場する玉造温泉は、有馬・道後・白浜・湯の峰温泉などと並んで文書に残る日本最古の温泉の一つである。
老舗・長楽園の掛け流し露天風呂は、中国地方では文句なく最大の露天風呂で、120坪というから畳240枚分の巨大なものだ。
自然湧出する温泉は72度、泉質は透明な芒硝苦味泉(ぼうしょうくみせん=硫酸塩泉)。

玉造温泉・長楽園 (島根県)
巨大な露天風呂に入浴するときの爽快感・開放感は抜群だ。
しかし、あまり大きいとかえって身の置き所がなくなる。一ヶ所で浸かるのがもったいなくて、あちこちに移動しては寸の間浸かり、次の場所に動く、なんとも慌しい入浴になるからだ。
由布岳の南西麓に広がる東西12km・南北8kmの盆地、標高500mの高地に湧く由布院温泉。温泉は湯量が約40,000リットル/分と豊富なため、100軒余りの旅館・ホテルの多くが掛け流しだ
庄屋の館の露天風呂は、由布院温泉にあって最大規模。美容に良いと言うメタケイ酸を多く含む源泉は、素晴らしいコバルトブルーだ。
6000リットル/分という豊富な温泉が自然湧出する様を目の前に見られる須川温泉。2008年6月14日、マグニチュード7.2の岩手・宮城内陸地震によって栗駒山(1627m)の南北を走る国道2本が寸断され、南麓の駒ノ湯温泉が土砂崩れで埋もれて死者が7人の大惨事となり、その他周辺の温泉旅館も被害を被って休業を余儀なくされた。ようやく国道が開通したので、今回は秋田県側の栗駒山荘に宿泊した。
温泉名をクリック

透明度が高い自噴泉。

原生林に囲まれた山間、温めの単純泉が心地よい。

道央道国縫ICから約25km、道央道999号線の先、原生林に囲まれた秘境に湯煙を上げる秘湯。
湯量豊富、泉温が38℃ほどの温め、透明度が高い温泉が内湯と大きな混浴露天風呂に惜しみなく注がれる。
冬期は閉鎖される。 

●奥美利河温泉 山の家 (北海道)

由布岳をが眼前に聳える男性用露天風呂。大きいのは女性用だ。
憧れの湯布院温泉は、豊後富士・由布岳を見上げる標高標高500mの盆地に100軒以上の旅館・ホテルが点在する。
夢想園はその由布院盆地を見下ろす高台にある。
風呂は巨大な岩石を周囲に積み上げた岩風呂。普通の露天風呂よりははるかに大きいが、驚愕するほどではない。一段下にある女性用の露天風呂が男性用の倍ほどある150畳の大きさということで、こちらの方は間違いなく「大きな露天風呂」だ。
湯布院温泉・山のホテル夢想園 (大分県)

川となって流れる温泉が、そのまま風呂に注がれる。
10m四方くらいで巨大とは言えないが、圧し掛かるような大日岩を仰ぎ見ながら、白濁した湯に浸かるのは豪快そのものだ。
須川温泉は、岩手・秋田・宮城の3県にまたがる栗駒山(1628m)の中央火口丘である剣岳の北麓、標高1129mの高地に湧く。湯量が豊富で毎分6000リットル(雪解け時期は毎分20000リットル)を自然湧出する。泉質はPh2.2の強酸性、全国的に珍しい「明礬・緑礬泉」(旧泉質名)である。
露天風呂も大きいが、従来の混浴から男女別に仕切った内湯も、ニ分割したにもかかわらず驚くほど大きい
超人気の黒川温泉は、筑後川の最上流・田の原川の渓流沿いに、30軒弱の旅館が点在する。
その中で、女性を中心に人気が高く、リピーター客が多い旅館が山みず木だ。
掛け流しの混浴露天風呂「幽谷の湯」は、温泉ガイドブック・雑誌によく紹介される大きな露天風呂で、前を流れる渓流と一体となって、まるで川の中で湯に浸かっている様な気分になる。
黒川温泉・山みず木 (熊本県)

栗駒高原を見渡す爽快な露天風呂。

6000リットル/分が自噴する源泉

● 須川温泉 栗駒荘 (秋田県)

ここの源泉は、15,000リットル/分の驚くべき湧出量。
左側:入口方面。右:奥の方、裏側が女性用。
あまり大きいので、遠くの人がとても小さく見えてしまう。
草津温泉のシンボル「湯畑」の湧出量は4,000リットル/分。
自噴温泉湧出量日本一、全温泉宿の風呂・数多い無料の外湯がすべて掛け流しという草津温泉だからこそ可能な巨大露天風呂。

ここは、男女合計で500uを超える大きさにもかかわらず源泉掛け流しだ。
風呂の奥の方に源泉が流されているので熱く、遠ざかるほど温(ぬる)くなる。
草津温泉・西の河原露天風呂 (群馬県)
磐梯朝日国立公園内、磐梯吾妻スカイラインの入口、標高750mにあって硫黄泉が豊富に自噴する温泉。
400年前の江戸時代初期、高湯温泉を開湯した先祖を持つ老舗旅館で、大気の湯は20mほどもある大きな露天風呂。女性用は小さいが、一定時間2つの風呂とも女性専用となる。

● 高湯温泉 安達屋 (福島県)

露天風呂は湯面近くから撮影して風呂を大きく見せるが、ここはそんなテクニックが必要なく、無造作に配置された巨岩に囲まれた露天風呂は、文句なしに大きく、その上深い。
奥飛騨温泉郷は、平湯・新平湯、栃尾・福地・新穂高温泉で構成され、日本でも有数の湯量を誇り、日本一の露天風呂天国である。
奥飛騨温泉郷の最も奥深く、槍ヶ岳・穂高連峰を源とする蒲田川の渓流に沿った温泉地が新穂高温泉だ。

水明館佳留萱山荘」はわずか14室(BT無し)の小さな旅館だが、j自家源泉を3本持ち、混浴の露天風呂は特大の250畳、東海第一は誇張でなく、日本でも3指に入る大きさだろう。(女性専用露天風呂もある)
(2005年12月にここのHPを見たが、この露天風呂が改修されているように思えた。)
奥飛騨温泉郷・新穂高温泉・水明館佳留萱山荘 (岐阜県)
白骨温泉は乗鞍岳の北東、標高1500m、白樺林が続く山腹に13軒の温泉が点在する名湯。周囲の地形・自然それにアクセスの不便からして、秘湯といってもかまわない。
白濁した温泉が満ちた混浴露天風呂が名物の泡の湯は、温泉のみならず料理・施設(部屋)の三拍子が揃った人気の宿だ。
70畳の大きさの野趣豊かな混浴露天風呂には、青味を帯びた白濁の美しい温泉が満ちている。源泉温度が38℃ほどなので、湯の温度は低め、心行くまで浸かっていられる。
● 白骨温泉・泡の湯 (長野県)

女性用露天風呂

男性用露天風呂

歴史と温泉情緒の湯の峰温泉、冬期限定で川を堰き止めて造る巨大露天風呂・仙人風呂で有名な川湯温泉と並ぶ本宮温泉郷の一つ。ホテルささゆりをはじめとする3つのホテルがあり、西日本一と称する大きな露天風呂が名物。 

● わたらせ温泉・ホテルささゆり (和歌山県)

写真で見るより実物の方が大きい。湯は意外と温かい。
国道168号線で秘境・十津川村を通過し、熊野川を左手に見ながら熊野本宮大社の前を通り過ぎて間もなく川湯温泉への標識が現れてくる。
大塔川の川床を掘り、湧き出す湯で自分の露天風呂を作るユニークさは、温泉雑誌・図書やテレビなどでかならず紹介され、全国にその名を知られている。
11月から2月の冬の期間だけ、本格的な土木工事で川をせきとめて、長さ50メートル、幅15メートルほどの超巨大露天風呂を作り上げる。文句なく日本最大の露天風呂だ。
川湯温泉・仙人風呂 (和歌山県)
温泉が崖を流れ落ちてくる。
久美の浜温泉郷とは、久美浜湾と日本海を仕切る小天橋に沿って点在する旅館街とやや内陸部にある久美浜温泉(湯元館)の総称である。
「湯元」と称する通り、ここは、泉温51℃、1分間に650リットルの湯量を誇る源泉と32℃で88リットル/分の2つの源泉を有する。
ここの名物の大きな露天風呂は一度に100人近くが入浴できるくらいの大きさ、目の前の崖から温泉が流れ落ちる豪快な設計になっている。
久美の浜温泉郷・久美浜温泉湯元館 (京都府)
温泉名 施設名 都道府県
奥美利河温泉 山の家  北海道 
須川温泉 須川高原温泉 岩手
須川温泉 栗駒山荘  秋田
高湯温泉  安達屋 福島 
草津温泉 西の河原露天風呂 群馬
宝川温泉 汪泉閣 群馬
白骨温泉 泡の湯 長野
新穂高温泉 水明館佳留萱山荘 岐阜
久美浜温泉 久美浜温泉湯元館 京都
川湯温泉 仙人風呂 和歌山
わたらせ温泉  ホテルささゆり   和歌山県
玉造温泉 長楽園 島根
由布院温泉 庄屋の館   大分
由布院温泉 山のホテル夢想園 大分
黒川温泉 山みず木 熊本