両方の内風呂ともタイル張りのシンプルな浴槽。こちらは温泉が高めだ。

館内に入ると多数の靴ロッカーがあり、日帰り客の多さが分かる。

館内の土産売り場、地元の物産も販売されている。

久美浜湾に面する高級旅館・碧翠御苑の露天風呂

露天風呂2 こちらも崖の上から湯が落とされる仕組みになっている。

露天風呂1(こちらの方がやや大きい)

美しい久美浜湾の海岸線

施設名 : 久美浜温泉湯元館 (最終入浴:2009.3.24)
久美の浜温泉郷・久美浜温泉湯元館 (京都府)

風呂は日替わりする男女別の露天風呂と内湯がある。
特に、大きな露天風呂がここの売り物だ。

2つの露天風呂は、若干大小の差はあるものの、ともに裏側の岩肌剥き出しの崖を利用した大きなもので、内風呂と合わせれば、一度に100人が利用できる、という宿の宣伝もまんざら嘘ではない。
のどかな田園風景の中にあって、ここだけは別の世界を形成している。温度は季節・時間・入浴位置によって異なろうが、40℃前後で適温になっている。

ここは泉質の異なる2つの源泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉とナトリウム・カルシウム-塩化物泉)を持ち、50℃を越える温泉に32℃のものを加えて温度を下げている。
この泉質にもかかわらず、皮膚への感触は単純泉のようなサラサラだった。

一方、内湯は床も浴槽もタイル張りのシンプルな設計。こちらの湯の温度は高めで、43℃くらいあるだろうか。

温泉に恵まれているとは言えない関西、しかも京都府で、これだけ大きな露天風呂が加温・加水無しの完全掛け流しで楽しめるのは奇跡に近い。 今回、丹後半島の西側付け根にある木津温泉宿泊の際に、久美浜温泉湯元館で4回目の入浴をした。

所在地 : 京丹後市久美浜町 
ここに入浴するたびに、周辺に火山などの熱源を持たないこの付近に、なぜこのような高温泉が大量に湧出しているのか不思議に思ってしまう。
これだけに大きな露天風呂に加水・加温無しの温泉が掛け流しで注がれている宿は、関西では希有なことと言っていい。

今回で4回目の立ち寄り入浴だが、一度、ここで宿泊して、ゆっくりとぬるめの露天風呂を楽しもうかと思って久しいが、なかなか実現しない。



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京丹後市には、丹後半島の北から西にかけての海岸線に沿って

「カニが名物の間人(たいざ)温泉郷」
「夕陽が美しい夕陽ヶ浦温泉」
「のどかな田園にある木津温泉」そして
「美しい海岸線の久美浜温泉」がある。

国民保養温泉地に指定されている久美の浜温泉郷とは、湖のように静かな水面を見せる久美浜湾と日本海を仕切る小天橋に沿って点在するこれらの小さな温泉の総称で、複数の源泉を有する。

宿では湾内で養殖される牡蠣やイサザ・鬼エビなどの魚介類が味わえる。

久美の浜温泉郷の最寄り駅は、JR山陰線豊岡駅を始発とし、丹後半島を走る北近畿タンゴ鉄道の久美浜駅か丹後神野駅からタクシーで5分~15分の距離にある。


京丹後市は、平成16年4月、峰山・大宮・網野・丹後・弥栄・久美浜町が合併して出来た新しい市であるが、近世は丹後ちりめんで知られた地域であった。

京都府北部の丹後半島西側に位置し、沿岸部は山陰国立公園・丹後天橋立大江山国立公園に指定され、内陸部には標高400m~600mの山々が連なる。
久美浜湾・夕日ヶ浦・五色浜・丹後松島などの美しい海岸線が続き、キュッキュッと鳴ることで有名な天然記念物・琴引浜も市域に含まれている。

農業面では砂地を使った果物の栽培が盛んで、季節に応じて梨・ブドウ・メロン狩りなどが楽しめる。

京丹後市には、夕日ヶ浦・木津(きつ)・久美浜・間人(たいざ)など数多くの温泉が点在し、冬季のタラバガニ(ズワイガニ)とともに大きな観光資源となっている。

久美浜温泉の最寄り駅は丹後神野駅。
車の場合は、山陰の海岸線に沿って東西に走る国道178号線沿い、海岸から少し奥に入ったのどかな田園地帯にある。

久美浜温泉湯元館は、昭和49年に開湯した歴史の新しい温泉旅館。
飾り気のない気楽な雰囲気の施設で、近郷在住の人たちの銭湯的役割も果たしている。


部屋はトイレ付きの和室が10室、2食付きで8000円~12,000円程度のお手軽料金で泊まれる。(2010年1月現在 休前日は1,200円加算)
他にもっと安いビジネスプラン・素泊まりプランもあるので、下記HPを参照ください。


日帰り入浴を積極的に受け付けており(と言うか日帰り入浴が主の様に見える)、時間は午前8時~午後9時まで、入浴料金は500円である。品数が多い食事処もある。

露天風呂の中央には、久美浜温泉の創始者で、大阪の「くいだおれ」の初代社長・山田六郎氏の銅像が立っている。右は2回目入浴の時の温泉仲間ARさんとAKさん。

温泉名 : 久美の浜温泉郷
データは変更されている可能性もあります。 お出かけ前に別途ご確認ください。
住 所 京都府京丹後市久美浜町平田1106-4
(旧)京都府熊野郡久美浜町平田1106-4
電 話 0772-83-1071
交通機関 舞鶴自動車道福知山ICから国道9・176・312号線で約80km
北近畿タンゴ鉄道丹後神野駅から送迎バス又はタクシー
施 設(日帰り) 食堂、軽食、喫茶、休憩室、売店、ゲームコーナー、マッサージルーム他 駐車場(約150台) 
宿 泊 2食付10,000円前後 (詳しくは下記HP参照)
泉 質 カルシウム・ナトリウム塩化物硫酸塩泉(源泉56℃「 653リットル/分)
ナトリウム・カルシウムー塩化物泉(源泉32℃、88リットル/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照
入浴時間 8時~21時 (予約不要)
定休日 無休
入浴料金 大人500円
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1、薬草風呂、ジェット風呂、泡風呂、打たせ湯、家族風呂
浴室備品 ボデイソープ、シャンプー、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 久美浜湾(山陰海岸国立公園)、小橋立、梨・ブドウ・メロン狩り、天の橋立、玄武洞、出石町、丹後半島周遊
お土産・食事 当施設内で可、特産品として、松葉ガニ・ワカメ・ヘシコ・梨・ブドウ・メロン・地酒
近くの温泉 木津温泉、夕日ヶ浦温泉、久美の浜温泉郷、弥栄あしぎぬ温泉、おおみや小町温泉、浅茂川温泉
京丹後市HP
観光協会HP
湯元館HP
http://www.city.kyotango.kyoto.jp/
http://kyotango.co.jp/
http://www.kumihama-spa.com/
雑記帳 定年一年前、湯巡りを始めた当初の第一回入浴の際は、自宅からほとんど一般国道を利用してやって来て、入浴してから折り返し自宅に戻った
今はその元気を失っていて、今回も近くの木津温泉宿泊を利用して立ち寄った。