十津川温泉郷への道は通じている!
2004年4月、奈良県・十津川温泉郷は、「すべての旅館・ホテル・公共浴場の25ヵ所が(循環湯なしの)源泉掛け流し」の宣言を行った。これにより、宿泊・入浴客が前年比で40数%伸びていた矢先の8月10日、国道168号線の大塔村内で大規模な土砂崩れが発生し、復旧に数年を要するものとみられている。
全国放送で、そのすさまじい土砂崩れの模様が放送され、それを見た視聴者の中には、沿線上の十津川温泉への道が閉ざされたと思う人も多く、一転して来訪客が減少している。
ところが崩落現場には県道が平行しており、従来と比べて5分程度の迂回時間で、十津川温泉郷(湯泉地温泉・十津川温泉・上湯温泉)に到着できる。
関西では稀有の「全施設源泉掛け流し」の温泉地だ。是非、多くの人がこの地を訪れていただきたい。
奈良県の「なんにもせんむ」さんが、土砂崩れ現場を訪れて撮影された写真と現状報告を寄せてくださいました。
(途中略)
大塔村の土砂崩れの件ですが、私はテレビをあまり見ないので情報に疎く崩落そのものは知っていましたが、168号線が通行止とは知らずに大塔村の「夢の湯」へ行ってきました。
168号線は何回、何十回も走っていますが、大塔村のあの崩落場所は、小生がいつも県道(国道の川向かい)を通るところで、崩落場所そのものはあまり通りません。いまその県道が迂回路になっていました。
距離はほんの少し遠いですが、狭い国道の混雑・行き違いを考えると時間は逆に早い位です。
地元の人に聞くと、あの場所は数年前から崩落の危険性があって、崩落の2〜3日前から危険を予測して通行止めにしていたそうです。
国道が通行できるようになるには、数ヶ月の期間ではなく、2〜3年かかっても不思議ではないな?と現場をみて感じました。
(手前のライトは土砂くずれ監視用。)