施設名 : 上大坊(かみおうぼう) (入浴日:2007.12.17) 
 
階段を下りた地下にある内湯は、4,5人程度入れる大きさ、湯気で湯船が見えないほどだった。
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
 
大型旅館・ホテルが建ち並ぶ有馬温泉にあって、昔ながらの湯治場の雰囲気を残す稀有な宿「上大坊」。複数の方からの推薦を頂いたので立ち寄った。
神戸は、慶応3年(1868年)に開港し世界に向かって門戸を広げ、各国の人達がここに移り住んだ。
現在150万人を超える大都市となった神戸市だが、今も異国文化の香りがそこここに漂う。
外国人が港近辺から移り住んだ北野には沢山の異人館が現存し、洒落た洋食・洋菓子の老舗や中華街が点在し、華やかなファッションの発信都市でもある。
一方、山の手には関西有数の名湯・有馬温泉、アーバンリゾートの先駆けである六甲、浜手には酒どころ灘、風光明媚な須磨の海が広がる。
  
    
      | 住  所 | 神戸市北区有馬町1175 | 
    
      | 電  話 | 078−904−0531 
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      | 交通機関 | 中国自動車道西宮北ICから県道97号線で約7km その外、芦屋から芦有ドライブウェイ、御影から表六甲道路・裏六甲道路等多数
 神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩
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      | 施  設(日帰り) | 特になし 駐車場(6台) | 
    
      | 宿  泊 | 9室 2名1室 11,550円〜15,750円(2008年3月現在) シーズン・曜日・1室人数等によって変わるので、詳細は下記HP参照ください。
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      | 外来入浴時間 | 15時〜18時(要確認) | 
    
      | 定休日 | 無休 | 
    
      | 泉 質 | 含鉄ーナトリウムー塩化物強塩高温泉 | 
    
      | 入浴料金 | 大人 1、000円 | 
    
      | 入浴施設 | 内湯男1女1 
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      | 浴室備品 | タオル、シャンプー、ボディソープ | 
    
      | 観光スポット | 有馬温泉街(太閤の湯殿館、源泉巡り、温泉寺等)、六甲山 | 
    
      | お土産・食事 | 炭酸せんべい、温泉街に土産物屋・食事処多し | 
    
      | 近くの温泉 | 武田尾温泉、宝塚温泉 | 
    
      | 有馬町HP 上大坊HP
 観光協会HP
 | http://www.arima-onsen.com/ http://www.kamioobo.com/
 http://www.arima-onsen.com/
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      | 雑記帳 | 有馬温泉と言えば「炭酸せんべい」。 その元祖「三津森」の3代目社長は私の大学時代の友人。
 彼の結婚式前日、悪友3人と一緒に彼の自宅に宿泊、徹夜マージャンを敢行。我々は元より、新郎の彼も一睡もせずに結婚式・披露宴に臨んだ。
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有馬温泉は、鎌倉時代の僧仁西が12の宿坊を開き、以来湯治場として繁栄してきた。
その宿坊の名を冠する宿として「御所坊」「中の坊」「奥の坊」「角の坊」「上大坊」等がある。
上大坊は、高級・大型旅館が建ち並ぶ有馬温泉にあって、僅か9室、低料金で泊まれ、温泉好きによく知られた昔ながらの湯宿だ。
共同浴場「金の湯」に続く狭い坂道沿い、昔ながらの風情を残す温泉街の一角にあり、すぐ後には有馬温泉を代表する源泉である金泉の「天神泉源」が湯煙を上げている。
立ち寄り入浴は15時から18時まで可能、入浴料金は1000円である。
露天風呂は無いが、地下に降りていく内湯は歴史を感じさせ、温泉成分が床・壁・風呂に付着して、温泉好きには垂涎物の雰囲気を醸し出している。 
滅多に見なくなった卓球台も宿の雰囲気にマッチしている。
こじんまり、素朴で簡素な館内。
上大坊(かみおうぼう)の迫力ある文字。
大型高級旅館が多い有馬温泉だが、上大坊は昔ながらの湯宿だ。
ほんの僅かに注がれる温泉に触ったら火傷するほどの高温だった。98度なので無理もない。
温泉は宿の裏側にある天神泉源から引く金泉「含鉄ーナトリウムー塩化物強塩高温泉」。海水より強い塩味だ。
 
温泉街の中心にあり、有馬を代表する源泉「天神泉源」
有馬温泉は六甲山(931m)の北側山麓に位置し、日本三名泉(有馬・草津・下呂)・日本三古泉(有馬・白浜・道後)の両方に名を連ねる歴史ある名湯だ。
また、清少納言の枕草紙117段に「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」とある。
舒明天皇が西暦631年(舒明3年)、有馬の地に3ヶ月も行幸されていたことが古事記に記されているし、日本書紀にもその名が登場してくる。
藤原道長や豊臣秀吉もここで湯治をした記録が残っている。
現在の有馬温泉は、旅館・ホテルが25軒ほど、近代的なホテル・大旅館から小粋な和風旅館まで幅広い選択が出来るが、料金は概して高額設定である。
温泉街は昔ながらのレトロな温泉情緒を漂わす一方で、バブル崩壊・神戸大震災を経て、団体旅行から個人・家族・グループ旅行への変化に対応した街造りや旅館・店舗造りが進んでいる。