住 所 宇陀郡曽爾村今井
電 話 0745−94−2231
交通機関 名阪国道針ICから国道369線で約35km
近鉄大阪線名張駅から三重交通バス「山粕西行き」バスで40分曽爾横輪下車徒歩10分
(名張駅⇔奥香落山荘送迎有り)
施 設(日帰り) ロビー、喫茶、売店、駐車場(40台) 
宿 泊 BT付22室 平日12,600円〜 土・祝前日13,650円〜(何れも税・サ込み)
泉 質 ナトリウムー炭酸水素塩温泉
適応症     不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 食事付き入浴のみ 11時30分〜15時 
定休日 無休
入浴料金 昼食付き入浴(4,200円〜要予約)
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー(食事付き入浴でもタオル持参)
観光スポット 曽爾高原、曽爾高原ファーム、赤目48滝、室生寺、長谷寺、香落渓青山高原滝谷花菖蒲園
お土産・食事 昼食付き入浴のみ食事可、土産は売店で。
昼食はすぐ近くの曽爾高原ファームガーデン(お亀の湯)でとれる。
近くの温泉 曽爾高原温泉みつえ温泉赤目温泉香落渓温泉
曽爾村HP
曽爾村観光振興会HP
奥香落山荘HP
http://www.vill.soni.nara.jp/
http://www.soni.ne.jp/
http://www.sawanotsuru.co.jp/okukouchi/index.htm
雑記帳 日帰り温泉施設が相次いで誕生した曽爾村・御杖村は奈良県の北部に住んでいると、距離的には十津川村や下北山村より遥かに近いのに、心理的には遠い村と感じてしまう。この村同士の合併が検討されている様だが、何れの村名も歴史ある名前だ。少し長くなるが、単純に「曽爾御杖村」としてもらいたいものだ。
「地名は歴史の化石」と言うが、奈良県はその化石の宝庫だ。古代に遡る奈良の歴史からすれば当然だろう。
曽爾(そに)の名前も古事記や日本書紀に登場してくる。


曽爾村は奈良県の東北端、三重県に接して、曽爾川流域の僅かな可住地に2,300人弱が居住する過疎の村である。
村の大半を占める山地は室生火山群に属し、西側で村を隔絶する兜岳・鎧岳・屏風岩などの柱状節理の奇怪な形をした山塊は、国の天然記念物に指定されている。

また、東に位置する倶留尊(くろそ)山、亀山などの山麓に開ける曽爾高原一帯は秋のススキの名所として知られ、室生赤目国定公園に指定されている。
晩秋、渋滞に巻き込まれながら曽爾高原に出向いたが、太陽の光に当たって、銀色の細波となってそよぐススキの原は見事だった。
背後に聳える標高894mの鎧岳(この写真は曽爾村観光振興公社のサイトから)
所在地 : 宇陀郡曽爾村
温泉名 : 奥香落(おくこうち)温泉
施設名 : 奥香落山荘 (入浴:2005.5.4)
新緑の奥香落渓(おくこうちだに)
一軒宿の奥香落山荘
某大手コンピューターメーカーで共稼ぎをしている東京の長女夫婦がGWを利用して奈良に帰郷してくれたので、先方のご両親と共に奥香落温泉の一軒宿に出かけて半日を過ごした。
奥香落温泉・奥香落山荘 (奈良県)
5月1日、何の前触れも無く私のパソコンが故障した。
幸いなことに、東京の大手コンピュータメーカーで共稼ぎしている長女夫婦がゴールデンウイークを利用して帰郷し、長女が私には神業としか思えない技術でハードディスクを交換し、命より大切なホームページのデータをプロバイダーからダウンロードして修復してくれた。
他にメールやセキュリテイなどの初期設定も行ってくれ、絶望の深淵に沈んでいた私を救ってくれた。
これへの感謝と遅まきながらダンナの1年前、今年の娘の課長昇進祝いを兼ねて、先方のご両親と共に奥香落温泉に出かけた。

奥香落温泉は、日本の滝100選で有名な赤目48滝の東側、秋の紅葉で有名な香落渓(こうちだに)の奥、晩秋のススキで知られる曽爾村(そにむら)にある。
我が家からは距離にして約60km、日本の三大秘境で同じ奈良県の十津川村と比較してもはるかに近く、冬に凍結の恐れがあるもののそれほどの難路でもない。

それなのに、奈良県の温泉はほとんど制覇し、最近オープンした同じ曽爾村と隣の御杖村の日帰り温泉施設で浸かっているにもかかわらず、ここは未だ入浴していなかった。
理由は唯一つ、宿泊を除き5000円前後からの昼食をとらなければ入浴できないからだった。
そんなわけで、今回、ようやくここで入浴することができ、奈良県の全温泉入浴が目前となった。
ここへやって来るには車でないと大変不便で、曽爾村の最寄の駅は、国道369号線で17km離れた奈良県の榛原駅、368・369号線で20kmの距離にある三重県側の名張駅になる。
車だとこの2つの国道を利用する以外に、名張から少し道は狭いが青蓮寺川沿いを南下し、小太郎岩などの景観を誇る香落渓を通過する県道41・81・42号線(名張曽爾線)を利用することもできる。
榛原方面から一部1.5車線の国道369号線を進み、前方に奇怪な山容の鎧岳と兜岳が見えてくると曽爾村だ。村役場の背後、少し小高いところに奥香落温泉の一軒宿・奥香落山荘が建っている。

実は、20年ほど前、兼務していた広報部門の社内旅行でここに宿泊したことがある。このとき、丹波産の松茸をどっさり持参してきた人がいて、贅沢にも鍋物の中にどんどん投げ込んで食べたものだ。
このとき、やたらと酒が出て下戸の私はみんなの飲みっぷりにただ感嘆するのみだった。出てきた酒は、灘五郷の「沢の鶴」のブランド。そこでこの旅館が沢の鶴が経営していることを知った。呑み助の幹事がそれを知っていてここを予約したに違いなかった。


到着したのは11時30分頃、案内されたのは、人数が6人と多かったせいだろうか、それともGW中で宿泊客が多かったせいだろうか、客室でなくて小宴会場(貸切)だった。
昼食は、ここの名物の山荘鍋(鴨など)や岩魚などの川魚をメインにした会席料理(@5,000円)だった。
食後、本館から渓流の上に架かる橋を渡って(なかなか風情有り)、浴舎に向かった。
風呂は大浴場と露天風呂の二つ。
大浴場は中規模の広さで、鈍いオレンジ色の信楽焼きのタイルが敷き詰めてある。

露天風呂は、竹垣で囲った庭園風呂、5〜6人がゆったりと入れる大きさで、遠くの展望は効かないものの、間近に迫る周囲の丘陵の新緑が眩しく映えて開放感はたっぷりあった。
湯は無色透明のナトリウムー炭酸水素塩泉、25度の源泉を加温して、循環で湯船に供している。


尚、宿に苦情を申し立てたい。
利用したときタオルが付いていなかった。先方が忘れたのかと思い、本日(2005.7.15)電話で確認したところ、タオルは持参か、宿で購入との回答があった。
5000円の昼食であれば、タオル(持ち帰り)はもちろん、バスタオル、場合によっては浴衣も貸与されるのが常識だ。
浴衣はともかく、せめて原価50円程度のタオルは備え付けておいてほしい。
(かなり経営が切迫しているのだろうか?)

データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
露天風呂は竹垣で囲ってあるので遠望は効かないが、周囲の緑が鮮やかだった。
信楽焼きのタイルを敷き詰めた大浴場。
橋を渡って浴舎へ
ロビー風景
山荘鍋。宿泊の場合は鴨・雉・猪の三種混合。昼食の場合、何の肉が付いていたかチェック洩れ。
ヤマメの塩焼き