石けんって?

石けんとは、そもそも何でしょうか。ここでは石けんについて簡単に説明します。
(専門家ではないので、あまり上手には説明できませんが、もし「もっと知りたい!」と思った方は
石けんについて勉強できるサイトがたくさんあるので、そちらでお願いしますね。ごめんなさい。)


石けんが誕生したのは5000年以上昔のことだそうです。ローマ時代、生け贄として羊を神に捧げる風習があり、
羊を焼いた時の脂が薪の灰汁(あく)にしたたり落ちて反応した結果、自然に石けんができたといいます。

これと同じように油脂を釜で炊き、灰汁(=アルカリ)にあたる苛性ソーダを加えて反応させるというものが伝統的な石けんの製法です。
この製法で作られた石けんは、もともと保湿成分のグリセリンをたくさん含んでいるため、添加物をいれる必要がありません。
これが無添加の『純石けん』です。
大手メーカーでよく採用されているのは、油脂に苛性ソーダを反応させるだけの簡単でコストのかからない方法ですが、
原料になる油脂から最初にグリセリンを取り除いてしまいます。(グリセリンは別の商品として売られたりします)
そのためか、こちらはエデト酸塩、香料その他の添加物を使用しています。わざわざグリセリンをちょっぴり添加してみたりするものも。
いわゆる『化粧石けん』としてなじみの深い物はこちらが一般的でしょうか。

液体石けんや粉石けんは、固形石けんにくらべてなかなかなじみがないと思います。
「なんで?台所用の液体石けんも洗濯用の粉石けんも使ってるけど?」 
さて、それは本当に石けんでしょうか?裏の表示を見てみてください。「台所用液体石けん」と書いてありますか?
成分は「脂肪酸カリウム(純石けん分)」または「脂肪酸ナトリウム(純石けん分)」でしょうか。
界面活性剤の種類がそれ以外の成分の場合、合成界面活性剤を使用した「台所用合成洗剤」のはずです。
合成界面活性剤は、皮膚のタンパク質と結びついて溶かしてしまうといわれ、主婦湿疹といわれる手荒れやアレルギーの原因にも
なっています。浸透力も強く、石けんと違って皮膚から浸透してしまうそうです。
最近では成分によっては環境ホルモンの疑いがあるともいわれています。
また、洗濯用の合成洗剤には、蛍光増白剤などあまりよくない添加物も多く入っています。
合成洗剤は分解されにくく、川などに流れても界面活性作用は長い間そのままですが、石けんの場合は、洗って汚れに反応した後は
洗浄力もなくなり、1日で分解されてしまうといいます。石けんだと水中のカルシウムと反応してカルシウム石けん(石けんカス)になり、
魚などが食べても大丈夫ですから、環境面からも石けんを使った方が良いのです。
ただし、分解されると言っても使いすぎると良くないのは当然です。適正な量を使用しなければいけません。

では、どんな物を買えばいいのでしょうか。
台所用石けんや洗濯用石けんは表示を見ればそのまま書いてありますからわかります。
界面活性剤が「脂肪酸カリウム」「脂肪酸ナトリウム」で、「○○用石けん」の表示があればOKです。
添加物は普通はない方がいいんです。ただ、洗濯石けんの場合、添加物(助剤)として炭酸塩を配合してある物が多いのですが
炭酸塩は環境に影響を与えることもほとんどないので、洗浄力(使用量にも影響)を考えると逆に無添加のものよりいいかと思います。
(他は石けんが川や海で分解された後も残留して環境に影響を与えるものがほとんどだといいます。)
ちなみに無添加なら絹やウールも洗えてしまいますので、用途に応じて使い分けをすればいいのです。 
台所用は「口に入る可能性のある物」ですから、「純石けん分○○パーセント」と書いてあるだけで、他には何も入っていないはずです。
固形石けんは、エデト酸塩や香料などの入っていない純石けんが一番ですが、表示がないとわかりません。
石けんといいつつ、合成界面活性剤を使っているものもありますし、「低刺激」「薬用」といいながら結構刺激の強い物もたくさんあります。
台所用のもの(フキンソープ)などは添加物が入っていないので、わかりにくければそれを買ってもいいと思います。


「ん?よくわからない・・・」「もっとちゃんと知りたい」方はこちらのサイトがおすすめ→   『石けん百科』

石けんについては、個人的にオススメの商品も紹介していますので、そちらも見てみてください。     

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