「石けんつかってみようかな」という気になった方。
石けんを上手に使うにはちょっとしたコツがあります。
合成洗剤に慣れていると、少し面倒だなと感じることもあるかもしれません。
ここでは自分なりに勉強した「コツ」を紹介します。
石けんシャンプー
合成から石けんに替えるとき、挫折しやすいのがシャンプーではないでしょうか。
今までの合成シャンプーと同じ感覚で使うと、きしんだりべたついたりして、すぐにやめてしまうという話をよく聞きます。
私は幸い使い始めた頃から問題なくなじめましたが、人によっては慣れるまでに少しかかるかもしれません。
石けんシャンプーの使い方
1 髪を洗う前に軽くブラッシングする。
2 シャンプーをつける前にしっかり髪を濡らす。
3 シャンプーは2度洗い。(1回目は泡立ちが悪いかもしれません)
4 とにかくしっかり洗い流す。(特に2回目)
5 リンスは洗面器にお湯を張った中に入れ、髪を浸す。(リンスが行き渡るよう地肌まで浸かるぐらいにしっかり浸す)
6 よく洗い流す。
シャンプーだけではきしみますが、石けんでアルカリに傾いた髪を石けんシャンプー用リンスで中和する事で解決します。
必ず専用シャンプーか酸性のもの(酢、レモン、クエン酸等)で中和するようにしてください。
また、石けんカスやべたつきもしっかり洗い流してから(←これが大事)リンスをすることでなくなると思います。
パサつく場合は、椿油をリンスのお湯に入れるか、半乾きの髪につけて乾かすとしっとりします。
洗濯用粉石けん
「粉石けんは黄ばむ、石けんカスがでる・・・。」
人からこういう話を聞いてなかなか石けんに切り替える勇気が出ないといった理由で、合成洗剤を使い続ける人も多いようです。
黄ばみについては、確かにそう感じることはあるかもしれません。というより、すすぎがしっかりできていないと実際に黄ばんできます。
逆にいえば、ちゃんと石けんを溶かして洗い、きっちりすすげば大丈夫ということです。
ただ、もともと蛍光剤などで真っ白にしてある生地は、洗えば洗うほど元の素材の色になりますが、それを黄ばんだと感じることが
あります。もし今まで蛍光剤入り合成洗剤を使っていたのなら、蛍光剤に「染められて」いつまでも真っ白だったということだと思います。
石けんカスは、石けんをしっかり溶かして適量を入れることで解決するはずです。
洗濯石けんの使い方(全自動洗濯機)
1 空の洗濯槽に水を入れる。(洗濯物の量より低い水位に設定して一旦スタートする。)
2 洗濯槽が回りだしたら、粉石けんを振り入れながら溶かし、5、6分撹拌する。
3 十分泡立って石けんが溶けたら、一度スイッチを切り、洗濯物を入れて再度スタートする。
4 洗い上がったら、できるだけ早く干す。
石けんは低温でも溶けやすいものを選ぶとイイと思います。(愛用品で紹介しています)
私は溶け残りによる石けんカス対策として、柔軟剤入れに「パックスナチュロン衣類のリンス」
(主成分はクエン酸・石けんを中和するためのもの)を入れています。
あと、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を石けんと一緒に溶かして黒カビ対策にしています。
(洗濯槽の裏の黒カビは合成洗剤でも出ますが、石けんに切り替えたり銘柄を替えたりする時に剥離してよく出てくるようです。)
撹拌するときは少な目の水のほうがしっかり泡立つようです。「低」水位がおすすめ。
あと、くず取りネットの中で石けんが溶け残ってしまうと、すすぎの水にもそこから溶けだしてきてしまいそうなので
私はいつも撹拌が終わって石けんが溶けてから洗濯物を入れるときに一緒にネットを取り付けています。
洗濯が終わったらしばらくふたを開けて洗濯槽を乾かし、時々空で洗ってやるとより良いです。