1984年〜1999年の歴史 | 2000年〜2019年の歴史 |
3月「奈良ちびっ子野球愛好会」としての最初の大会である第1回奈良市長賞若草杯「わかくさ杯」争奪ちびっ子野球大会が開催される。この大会は、この年奈良で開催された「わかくさ国体」を記念して行われたもの。奈良市内の16チームが参加した。
また「スバル杯」(奈良スバル自動車(株)協賛のち主催)、「アポロ杯」((株)サン・スポーツ=当時はゼットスポーツ=主催)も始まる。
2月24日、愛好会の「発足記念大会開会式」が奈良市平松町の京西中グランドにて開催される。参加したチーム数は16。記念すべき大会で優勝を飾ったのは四条だった。
「フジ・スポーツ杯」(フジ・スポーツ主催)、「ロッテ杯」(ロッテ商事主催)、「会長杯」、「若鹿杯」(奈良新聞社主催)という4つの冠大会が次々に誕生。Aゾーンでは四条が3冠に輝く活躍を見せ、Bゾーンでも四条シャトルが3大会で優勝した。
この年、四条で活躍した田中 道をはじめ、渡辺 公、高石和隆の愛好会3選手が、平成3年春のセンバツ高校野球大会に奈良高校の選手として出場を果たした。
年間リーグ戦が始まる。参加は7チーム。全チーム総当たり42試合を7節に分けて実施。栄光の優勝旗とトロフィーを目指して、毎年ちびっ子たちの熱のこもった戦いが展開されている。
記念すべき初年度は、大宮、青和、疋田の3チームが優勝争いを繰り広げたが、投手陣に勝る青和が10勝2敗で晴れの優勝旗を手にした。準優勝は最終節で痛恨のプレーオフ負けを喫した大宮。
冠大会でも、Aゾーンではこの3チームが上位を占めたが、この年から参加した俵口オーシャンが「フジ・スポーツ杯」で初優勝。Bゾーンでは5大会を制した青和ジュニアスターズが圧倒的な強さを見せた。また11月には奈良営林署100年記念署長賞「あすなろ杯」が開催された。
リーグ戦では青和が好スタート。第7節まで無敗で突っ走った。対四条戦で惜敗したものの、そのまま1敗を守り堂々のV2を飾った。リーグ戦初参加の俵口も3位に入る健闘を見せた。
冠大会Aゾーンでは、大会ごとに主役が入れ替わる混戦。Bゾーンでは四条、俵口の2強がそれぞれ3大会ずつを制覇。「若鹿杯」には、奈良市と姉妹都市の福井県小浜市から小浜少年野球・小浜チームが訪れ、親善試合が行われた。
リーグ戦は、大宮、四条、疋田の3チームが試合のたびに順位が入れ替わる戦国模様。第6節ではついに3チームが首位を並走する展開。この激戦を制したのは大宮。最終節の最後の試合で七条西を振り切って悲願のリーグ戦初優勝をものにした。準優勝は同率で疋田。これまで同率の場合の規定がなかったため、長時間にわたる協議の結果、直接対決の勝敗を優先することに決定した。
冠大会Aゾーンでもこの3チームが中心の戦いとなり、Bゾーンではシーズンが進むごとに力を付けてきた俵口フェニックスが会長杯以外の6大会を制する強さを見せた。この年からナガセケンコー賞「あすか杯」(ナガセケンコー(株)主催)が仲間入り。
シーズン開幕前に、愛好会のシンボルとして今ではすっかり定着した会旗が新調された。
四条と俵口のマッチレースとなったリーグ戦は、直接対決で2勝していた四条が逃げ切った。この両チームは、愛好会のみ参加の冠大会のうち2大会ずつを制し、シーズンを通じて「2強」を形成。
Bゾーンでは、俵口フェニックスが3大会に優勝するなど常に上位に顔を出し、前年同様の安定した強さを誇った。また、この年、俵口で活躍した大橋 誠選手が、平成7年春のセンバツ高校野球大会に郡山高校の捕手として出場している。
リーグ戦は、ともにスタートダッシュに成功した四条と青和の激しい争い。後半戦の1敗対決ではプレーオフでも決着がつかず、抽選の末に勝利をものにした四条が最後は得失点差でV2。3位争いも俵口が得失点差で大宮を上回った。冠大会のタイトルはこの4チームが占めている。
Bゾーンは、青和ジュニアがわずか2敗という圧倒的な強さで5冠に輝き、その青和ジュニアから2勝を挙げた俵口フェニックスが2大会を制した。
リーグ戦は、終盤で1敗同士の疋田と大宮が対戦。競り勝った疋田がそのまま逃げ切り、初優勝を果たした。しかし、疋田に冠大会のタイトルはなく、3大会を制した青和が、1発勝負に強いところを見せた。
Bゾーンは青和ジュニアが安定した力を発揮して4冠。秋には愛好会選抜チーム「リトルキング」が大阪府知事杯に出場。県外のなみいる強豪を次々と破って準優勝に輝き、愛好会のレベルの高さを実証した。
柳生が新加入したこの年、リーグ戦を制したのは主力に前年のAゾーン経験者が残る俵口。最終戦に敗れて全勝はならなかったものの、見事な初優勝だった。
冠大会は青和が前年と同様3冠に輝き、新設されたセキスイ賞「こまどり杯」(積水化学工業(株)主催)初代王者の座には四条が就いた。アポロ杯では愛好会9年目にして、こなべが初の栄冠に輝いている。
ここ2年間、青和ジュニアの強さばかりが目立っていたBゾーンは、四条シャトルが3大会を制覇。青和が2冠をとって意地を見せた。
リーグ戦は、四条が3年ぶりに制覇。前年、四条シャトルで活躍した選手たちが順調に成長し、攻守に安定した実力を発揮しての優勝だった。
新加入の平城京は、スバル杯から名を変えた「ドミンゴ杯」で優勝して波に乗り、リーグ戦でも見事な準優勝。ここまで無冠の七条西は「わかくさ杯」を制して、念願の初優勝を果たしている。
Bゾーンでは投打に力強さを見せつけた青和ジュニアが4冠。3年生を主体とした新加入の平城京リトルのはつらつプレーも話題となった。
シーズン開幕前の3月6日、愛好会「創立10周年記念式典」が奈良市あやめ池の松下電工会館にて開催される。
こなべ、七条西、青和の3チームがデッドヒートを繰り広げたリーグ戦を制したのは創部10周年を迎えたこなべ。チームワークの良さと試合運びのうまさが際立った。前評判の高かった青和は、開幕4連敗が響き、3位に終わったが、冠大会では4冠を制して実力の高さを見せた。
Bゾーンでは疋田ジュニアが招待試合でも県内外の強豪チームを打ち破り、開幕6大会連続優勝という快挙を果たした。この年、青和で活躍した中森慎太郎選手が、平成12年の夏の甲子園大会に郡山高校の選手として出場している。
リーグ戦は、前年のAチーム経験者が主力として残る俵口と四条に、前年Bゾーンで圧倒的な強さを誇った疋田を加えた3つ巴の争いとなったが、走攻守にバランスのとれた俵口が着実に勝ち進み、3年ぶり2度目の優勝を飾った。準優勝は強力打線を誇る四条が勝ち残り、3位は疋田が得失点差で大宮を抑えた。
冠大会は、リーグ戦準優勝の四条が3冠を制し、Bゾーンでも四条シャトルが4冠を制し、ともに実力を見せつけた。
開幕日の緊迫した投手戦をサヨナラ勝ちでものにした疋田が一気に突っ走り、5年ぶり2度目のリーグ戦優勝を果たした。準優勝には七条西が食い込み、3位は開幕戦で疋田に敗れた四条が続いた。昨年惜しくも4位となった大宮は、この年からこなべとの合同チームとなり、新しい一歩を踏み出した。
冠大会は、大会毎に優勝チームが入れ替わる混戦の中、2冠の疋田が存在感を示した。Bゾーンでは平城京リトルが6冠を制して愛好会では突出した実力を見せた。
前年優勝経験者が多数残る疋田と前年Bゾーンで圧勝した平城京のマッチレースとなったリーグ戦は、最終日の直接対決までもつれ込んだが、この試合を鮮やかな逆転勝ちでおさめた疋田が得失点差5で2連覇に輝いた。準優勝は平城京。3位から7位まで大混戦の中、固い守りが光る七条西が3位の座を勝ち取った。
冠大会は平城京が4冠と底力を発揮し、疋田も2大会を制した。Bゾーンは青和ジュニアと四条シャトルの2強が目立った。
愛好会創立15周年を迎えたこの年のリーグ戦は、前年Bゾーンで競い合った青和と四条が、がっぷり四つの戦いを見せ、12勝で並んだまま最終日を迎えたが、最終戦をコールド勝ちで快勝した青和が得失点差3の僅差で逆転し、11年ぶり3度目の栄冠を手にした。
冠大会では2強に混じって七条西が「こまどり杯」を制した。Bゾーンでは七条西ジュニアが安定した戦いぶりで3冠を制し、俵口フェニックスと平城京リトルも1大会ずつを勝ち取った。
なお、この年には「奈良県知事杯」が新設され、南京都地区からの参加が盛んになった。
リーグ戦は、スタートダッシュで1歩抜き出たこなべが、バランスのとれた戦いぶりで勝ち進み、リーグ戦史上初の全勝という快挙で5年ぶり2度目の優勝を成し遂げた。2位から6位の混戦の中で、ここ数年めきめきと力をつけた柳生が準優勝の座を占めた。続いて七条西が惜しくも得失点差で3位となった。
冠大会でもこなべが2大会を制したが、1年を通じて混戦模様であった。Bゾーンでも2冠に輝いた七条西ジュニアとこなべジュニアに青和ジュニアと四条シャトルが絡んで接戦を繰り広げた。
(ncbc1984@gmail.com)
奈良ちびっ子愛好会へのご連絡は、上記メールアドレスまでお願いいたします!