平成22年1月15日・16日(大宮小学校5年生3クラスに「ものの溶け方」の授業を,柳本幼稚園の家庭教育学級で「今,子どもたちに学ばせたいこと」の講演を聞いてもらいました。)

 奈良県教育研究所から,「奈良市立大宮小学校の5年生に授業を」という連絡がありました。理科支援特別講師としての仕事です。
 ものの溶け方の授業は,昨年桜井小学校でやっています。このときは,砂糖の溶ける様子を一人一人にじっくり観察させるところから始めました。今度は,そうゆっくりとはできません。45分で一応完結しなければなりません。
 そこで,3人の担任の先生方と溶ける様子を投影して見せることを考えました。担任の先生方といっしょに,影絵のように見せることはできないだろうか,実物投影機で見せてみよう,ビデオカメラを使ってみようか,など,いろいろな方法を考えました。
 私は,ものが溶けるというのは物質が分子という細かい粒子になっ水中に散らばることであることを納得させる道筋を考え,2回の事前打ち合わせと当日朝からの打ち合わせで,それぞれの担任の先生とチームを組んで授業を進めました。
 実物投影機を使って溶ける様子を見せました。子どもたちの「すごい」「溶けていってる」という声,それだけではありません。先生自身の「やっぱり目の前で起こっていることを見せるのはすごいですね」というつぶやきが子どもたちの興奮をいっそう高めてくれました。
 3クラスの授業のあと給食をいただきました。小魚がついていました。「最近の子どもたちは魚がきらいだ」と聞いていましたが,「まだ残っているよ」という先生の声に「ぼくにちょうだい」「私にも」の声が聞こえ飛ぶように売れました。後片付けのとき,牛乳パックやストローの始末に戸惑っている(私の小学校では牛乳はビンでした)私に「私がします」と声をかけてくれました。他人のことに気配りができる素晴らしいクラスだと思いました。
 翌日は柳本幼稚園に出かけました。家庭教育学級の皆さんにお話しする前に,保育を参観しました。子どもたちといっしょにおもちゃつくりをする若いお父さん,お母さん,「ここはこんなにしようか」「お父さん,ちょっとここを押さえて」,楽しい会話と共におもちゃが出来上がっていきました。
 講演会の会場では1列目にも大勢の方が座ってくれていました。後列から順に埋まって行くのをよく見かけますから,この幼稚園のお父さん,お母さんは子どもたちの教育に熱心なんだろうと思いました。

大宮小での授業です 体積は合計にならない ワア,溶けていく とても熱心です


 


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