平成19年1月28日(小っちゃな小っちゃな工夫ですが…。それでも月の満ち欠けの指導には便利な教具です。)

 月の満ち欠けの指導には,赤い色紙を貼った円盤で太陽を,黄色い色紙を貼った円盤で月を表しています。地球は何色にしようかなと考えて,青い色紙を貼ったものを地球を表すものとして使っています。ガガーリンの「地球は青かった」に基づいています。裏面にマグネットをつけたこの3点セットはいろいろな場面に使えます。
 以前,月の満ち欠けを指導するときには,この3つの円盤を,黒板用のコンパスに取り付けて使っていました。針のところに太陽を,チョークをはさむところに月を,そして蝶番のようになったところに地球をつけ,太陽,月,地球の位置関係をいろいろな角度に変えたときの月の見え方を考えさせていました。
 昔の常勤のときと違って,週に2日,たった5時間の非常勤講師としての授業では,たくさんのゆとりがあります。そのゆとりを使って,写真のような道具を作ってみました。 太陽が右側にくるようにして,地球のまわりを月を回らせます。月には重りをつけ,いつでも太陽に照らされる月の右側が黄色に,影になる左側が黒色になるようにしました。
 「あれ,どうなってるの」と不思議そうに見つめる生徒に月の満ち欠けを分かりやすく説明することができました。
 ほんのちょっとした工夫が,楽しい授業にしてくれました。38年の公立学校での勤務の間,こんな工夫をくり返してきたつもりですが,時間的なゆとりのある今のほうが,落ち着いて考えることができるようです。
 次に,このコンパスのようなものを地球を下にして,東から出てきた太陽が西に沈む場面を作ります。このときには太陽に続いて月が西に沈んでいく様子を説明できます。太陽と月と地球の位置関係によって見える月の形が変化し,月の出,月の入りの時刻も変化することを理解わせることができます。このときには月が回転せず同じ向きを向いていてくれれば良いのですが,ワンタッチで固定できる方向を考えたいと思っています。


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