平成18年7月5日(十津川村を訪問しました。民俗資料館,21世紀の森と森林館,世界遺産に登録された小辺路など,これまで知らなかった十津川を学びました。)

 十津川村へ仕事で出かけました。仕事は7月5日ですが,朝10時には行かないとならないので,前日から行くことにしました。「じゃあ,7月5日は1日中つきあうよ」と玉置辰男先生,お言葉に甘えて終日お付き合いいただくことになりました。
 天理から,最近開通した京奈和道を走り,高田,御所,五條経由で吉野郡に入りました。大塔村では,一昨年の豪雨で起こった大規模な地滑りによる迂回路を初めて通りました。対岸から見た崩れ落ちた山,自然の力のものすごさを感じました。
 この日,九州では豪雨が続き,隣の和歌山県で警報が出て,ラジオでは災害の発声が伝えられていました。時々降ってくる強い雨の中を走りました。待ち合わせ場所の十津川村役場についたときはすごい雨でした。
 まもなく玉置先生が来てくれ教育委員会へ。ここでは10月の家庭教育講座の打合せをすませ,その後,村内を案内していただくことになりました。
 十津川村民俗資料館は2度目ですが,玉置先生の詳しい説明で一層よく理解できました。続いて21世紀の森へ,ここへは国道425号線を走ります。今から25年ほど前,まだ国道にはならず白谷林道と呼ばれていたこの道を,下北山から十津川に越えたことがありました。大雨洪水警報発令中のこと,なんと無謀なと叱られたことを思い出しました。
 21世紀の森・森林館では,森の大切さ,木材のすばらしさを勉強しました。裸地の30倍もの水を吸い込み,水不足や山くずれを防いでくれる森林,大切にしなければなりません。こんないい施設,みんなが勉強に生かしたいものです。石楠花の森から下をのぞきました。ここは昔,大きな山崩れが発生したところなのだそうです。十津川の多くの人がふるさとを離れ,新天地である北海道に移住,新十津川村(現在は町)をつくるきっかけとなったあの豪雨のときのことだそうです。
 続いて,「世界遺産・小辺路を見せてあげる」という先生の車で,果無部落まで連れて行ってもらいました。古い石畳の道,それをはさんで建つ昔からの家々,苔むした石段が続いていました。
 十津川めぐりを終え,その夜は昴の里に泊まり,かけ流しの湯を楽しみました。明日は仕事です。

1 国道168号の崩落 2 日本一・谷瀬のつり橋 3 全長297.7m.高さ50m
4 湯泉地温泉付近の旧国道で 5 十津川村役場 6 十津川村民俗資料館
7 普段はこんな水量ではない滝 8 崖を流れ落ちる水 9 大雨による濁流
10 森林館 11 森は大切です 12 石楠花がいっぱいです
13 世界遺産・小辺路です 14 尾根を通る石畳の道 15 大昔が忍ばれる道です

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