平成18年2月10日(今,気圧のことを勉強しています。その大きさを理解させるために,大気圧でアルミ缶がつぶれる実験をしました。)

 今,気圧の勉強をしています。
 大気圧のもとは,空気の重さです。そこで,はじめに空気の重さを予想させました。
 私:「この理科室にある空気の重さはいくらでしょうか?」
 生徒「シーン」
 私:「では,5つ答えを言います。当てずっぽうでいいから,答えを選んでください」
 生徒「ガヤガヤ ガヤガヤ」
 私:「答えは次の5つです。
    1 30g  2 300g  3 3000g(3kg)  4 30kg  5 300kg」
 生徒「ウーン」
 私:「1だと思う人は指を1本,2だと思うひとはチョキの手で,5だと思う人はパーで,手を挙げてください」
 生徒「シーン」
 私:「では,1,2,3。ハイ,手を挙げて」
 こうして,手をあげてもらった結果はバラバラでした。
  理科室の大きさは,8m×11m,そして,高さが3mとすると,264立方メートルです。1立方メートルの空気の重さを1.2kgとすると,316.8kgになります。
 こんなことから,今度は体育館の空気の重さ,大グラウンドの空気の重さを考えさせ,「きっと大気圧は大きいのだろうと予想させました。
 そして,トリチェリの実験を紹介し,大気圧の大きさを計算させました。物理の時間に習っている力の単位ニュートンNを用いて圧力の大きさを表現させました。
 最後に,ビールの空き缶の中の空気を水蒸気で追い出させてから,冷やすという方法で,空き缶を大気につぶしてもらいました。ぺしゃんこになった空き缶から大気圧を考えさせました。
 前前日に,思いついた授業の組み立てでした。前に勤務していた学校では一斗缶でやったのですが,手に入らずビール缶にしました。それも,5クラスに対して飲んだビールは4本だけ,結局5クラス目のB組はジュースの缶での実験になりました。
 直径の大きいビール缶のほうがいい結果が出ました。


 Mokuji Next Back