萬福寺の伽藍
参考資料:宇治市の観光案内
総門は西に向いて開き、伽藍全体は西を正面として建てられている。総門、三門をくぐると、天王殿、大雄宝殿(だいおうほうでん)、法堂(はっとう)が西から東へ一直線に並び、その周囲には多くの付属建物があって、これらの建物間は回廊で結ばれている。これらの建物は日本の一般的な寺院建築とは異なり、中国の明時代末期頃の様式でつくられ、材料も南方産のチーク材が使われている。「卍字くずし」のデザインによる高欄(手すり)、「黄檗天井」と呼ばれるアーチ形の天井、円形の窓、扉に彫られた「桃符」と呼ばれる桃の実形の飾りなど、日本の他の寺院ではあまり見かけないデザインや技法が多用されている。斎堂(食堂)の前には開ぱん(ぱんは、木偏に邦)または魚板という巨大な木製の魚が吊り下げられ、寺の名物となっている。これは叩いて時間を知らせるためのものであり、木魚の原型と言われている。
上:萬福寺の名物
木魚の原型とも言われている
右:萬福寺の末寺である金鳳山正法寺というお寺が金華山の麓に
あり、そこの大佛殿に「日本三大仏」のひとつである大仏様
がいらっしゃいます。