〜JUNE VERSION '99 〜

ホタルが舞う自然の水辺。

 ホタルはかつて水の豊かな日本の至るところで見られた、ごくありふれた生き物でしたが、水の汚染や農薬の使用、護岸工事等により、なかなか姿を見ることが出来なくなってしまいました。あの幻想的な光を見ることは出来ないのでしょうか。

 

源氏物語にも登場してくるように、昔から人の心を魅了しつづけてきた、ほたるの光。そのためか、ホタルは、恋愛の表現にも多く使われてきたようです。 

 

源氏物語 ・・

 源氏の君が蛍の光で姫を照らしだす…とあり、タイトルにもなっています。

和泉式部日記・

自分の恋心を蛍に託して「あくがれいずる魂」とあります。

枕草子 ・・

「夏は夜。月のころは更なり、闇もなほ、蛍の多くとびちがひたる」

 

 昔からこうして多くうたわれる様に、蛍は夏の風物詩だったようですね。この幻想的・神秘的な蛍の光に会いに出かけてみるのもいかがなものでしょうか。

 

     

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