〜 JULY VERSION '98 〜

 

“♪コンチキチンの祇園囃子で、夏がくるんぇ”っと京都の夏の風物詩・祇園祭。

 この祇園祭は「日本3大祭」に数えられ、平安時代から1100年以上もの間、京都の夏を彩る風物詩として親しまれており、7/1の「吉符入り」から31の「疫神社夏越祭」まで1ヵ月にわたるお祭りである。

 お祭りムードが盛り上がるのは、 “鉾建て”“神輿洗”などの行事が行われる10日(金)から。鉾建てでは、一本の釘も使わずに、縄だけを用いた縄がらみという独特な結び方で鉾などを組み立てていきます。各々自慢の結び方があるそうです。

 そして何と言っても、15日(水)の“宵々山”、16日(木)の“宵山”では、多くの見物客でにぎわい、祭りムードが一気に盛り上がります。夕暮れにあわせ、32の各山鉾の駒形提灯に灯がともり、祇園囃子が奏でられます。

 そして祭りのハイライトといえば、17日(金)の“山鉾巡行”。午前9時に長刀鉾を先頭に最後尾の南観音山まで、四条烏丸を起点として山鉾32基が都大路を巡行します。各山鉾とも、絢爛豪華な装飾品に彩られ、動く美術館ともいわれています。この様々な飾り付けがされた山鉾を見て、一年間の疫病消除を願うものです。

 また巡行の中での一番の見せ場は、“辻回し”だろう。つまり鉾の方向転換のこと。この舵のない鉾を90度方向転換させるには、ちょっとした技がいるのである。道に割竹を敷き、水をまき、割竹の上を鉾がのると曳き手は掛け声に合わせて力いっぱい綱を引き、数トンもある鉾を一気に90度近く回転させるのである。

 またこの他にも、24日(金)には、“花傘巡行”といわれる、武者装束の人々や舞妓さん、獅子舞などが街を歩く様々な行列の巡行もあり、7月の京都は祭り一色となります。

 

 

 

     

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