～ ＭＡＹ ＶＥＲＳＩＯＮ '98 ～
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ショウブはサトイモ科ショウブ属の植物で、アヤメとよく似ていますが別の植物です。池や湿地に生える多年草で、太い地下茎が横にはい、５～７月ごろ、淡黄緑色の小さな花を密につけます。 葉や根には強い香りがあり、５月の端午の節句には（もう今年は過ぎてしまいましたが）ヨモギと束ねて屋根に上げたり菖蒲湯にします。これは、その強い芳香が邪気を払うとの言い伝えから、無病息災を願ったものでしょう。 |
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▲滝谷花しょうぶ園(奈良県) |
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ショウブは、古くから民間生薬としても利用され、健胃薬として飲まれたり、打撲やねんざの湿布代わりとしても利用されました。 |
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それからもうひとつ。今はまさに新茶の季節。 お茶の楽しみは、味・香り・水色のこの3つにあるといえますが、この新茶のシーズンは、なかでも香りを堪能する時期といえるのではないでしょうか。そもそもこのお茶の持つ独特の香りは、100種類以上の成分によってつくられ、どの成分が多く含まれるかによってそれぞれのお茶の香りの違いが生まれてくるそうです。また若い芽ほど、つまり新茶の時期ほど強く香ります。 一言にお茶といっても、種類はさまざま。一般的に新茶といえば煎茶の新茶のことをいいますが、この煎茶に続き、玉露、茎茶・・・と順に新茶に替わっていきます。いずれのお茶にもそれぞれの魅力があり、また時期によっても風味の違いを楽しませてくれるのではないでしょうか。 |
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【煎茶】 ： |
４月末～６月中旬 さわやかな味と香り、ほどよい甘さと渋みの緑茶の代表格。この時期の香りは絶品。
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【玉露】 ： |
５月末～６月初旬 舌にとろけるような香味の玉露。覆いをかけ暗いところで育てることでうまみ、甘みをだします。
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【玄米茶】： |
５月末～６月中旬 中級煎茶などに、玄米を混ぜてつくる玄米茶。さっぱりした口あたりが特徴。
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【茎茶】 ： |
６月初旬～６月中旬 茎茶や芽茶・粉茶は、玉露や煎茶の最終仕上げのさいにふるい分けられる出物。
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【ほうじ茶】： |
６月中旬～６月下旬 深い味と香り、そしてさっぱりとした味わいのほうじ茶。新茶時期の最後の葉を使います。
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