〜DECEMBER VERSION '98 〜

 

【歳の市(羽子板市)】

 東京の下町に年の瀬を告げる恒例の「羽子板市」。12月17日から東京・浅草の浅草寺で始まるが、約50店が軒を並べ、歌舞伎役者や着物姿の女性をかたどった華やかな羽子板が師走の下町に彩りを添えます。

 羽子板の長さは十数センチの小さなものから1メートル以上もある、大羽子板までさまざまです。羽子板が売れる度に、店先で威勢のよい手締めのかけ声が響きわたります。羽子板市は19日まで開かれ、3日間で約30万人の人出が見込まれています。

 また歳の市には、恵比寿大黒天御影が授与されます。12月18日は観音さまの納めのご縁日でもあるので、参拝者の人出も多く、この日に新年の用品、食物などを売る市が立つようになり、江戸後期には、女子の誕生した家へ正月に羽子板を贈る習慣によって、歳の市に羽子板屋が出るようになったといわれ、現在に至っているようです。

 

  • 歳の市(羽子板市)

12月17・18日 於 浅草寺

 

     

TOPに戻る