〜DECEMBER VERSION 2000 〜

  

 

 2000年12月31日。20世紀の最後のこの日、京都では「大文字五山の送り火」が午後9時より点火されます。これは2度の大戦や環境破壊など様々な出来事があった20世紀を振り返ると共に、新世紀が平和で心豊かな世紀となるよう、21世紀の幕開けイベントとして灯されるものなのです。

 今年も含め、例年は8月16日に行われる盆行事ですが、大文字の歴史をひもとくと、明治時代には何度か8月16日以外の日に灯される事があったようです。今回も新たな21世紀への思いが込められたミレニアム大文字なのです。

 東山如意ヶ嶽の「大文字」、松ヶ崎の「妙・法」、西賀茂船山の「船形」、衣笠大北山の「左大文字」、曼陀羅山の「鳥居形」。京都の町を囲むようにして浮かび上がる5つの炎の文字は、明るく照らす21世紀の火となってくれることでしょう。

 

     

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