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柱カウンターウェイト検証実験(本実験)


4.考察

B耐力壁による水平力から柱突き上げ力への変換効率

全体的に1.7〜2.6程度の間にあり、耐力壁の縦横比率による2.90と比べると、約60〜90%程度の値であった(別表参照)

80〜90%程度のものは耐力壁以外の要素による抵抗が多少存在していることが考えられるが、60%とかなり低めの値のものは、ロードセル値の計測値が低めにでている(特に斜体で示した推定値のもの)など、ロードセル計測不良の原因も考えられる(P33〜P35の図20〜22のグラフできれいな山形を描いていないものや、最大変位1/30rad時にピークになっていないものなど)。


C梁及び根太等の方向のカウンターウェイトへの影響

今回の試験結果を見る限りでは、根太及び梁の架かりかたの違いは、確認できなかった(下図参照)。

床下や、2次梁の浮き上がりの計測も行うべきであった。

ただし、カウンターウェイトを、複数の突き上げ柱に分割する場合、長期軸力を計算するときと同様に、梁や根太の方向に注意して計算する必要がある。


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 ©Tahara Architect & Associates, 2004