実験は「面内せん断試験」と呼ばれる方法で、耐力壁をアクチュエーターで押し引きを繰り返して、せん断抵抗性能を調べる試験である。
この実験は、(財)日本住宅・木材技術センター発行の「木造軸組構法住宅の許容応力度設計法」による「面内せん断試験の方法」に準じて、柱脚・柱頭を金物で拘束し柱脚・柱頭の抜け出しの影響が出ないようにする「柱頭・柱脚固定式」とよばれる方式を用いて、面材耐力要素の性能のみを評価できるようにした。
加力は変形量で制御し、押し引きを繰り返しながら徐々に変位量を大きくしていった。
押し引きの折り返し点は、変形角(変位量/壁高さ)1/600, 1/450, 1/300, 1/200, 1/150, 1/100, 1/75, 1/50, 1/30, 1/20, 1/15とした。