光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2. 調査位置・状況− 3-2-4. 小屋裏調査状況

85 本堂東側妻面 直交梁部分

本堂の棟部分の小屋裏構面だが、小屋裏の階高が4m以上あり、中間の妻面に対し直行梁が西側と同様に取り付いている。

86 本堂中央構面小屋梁 桁継手部

継手のアリの所で割れが発生していた。
地震時に桁がねじれを起こし、このような割れが発生したものと思われる。
また、下部の耐力壁構面があるが、ここから棟木まで耐力壁として緊結されていなければ、ほとんど効果がない。

87 書院本堂界壁部分 

この部分は書院と本堂の界壁構面である。
小屋面内まで耐力要素が立ち上がってなく、小屋束のみであり書院屋根面から上部に垂れ壁があり、これではほとんど効果がない。

88 同左

界壁の板仕上げが、劣化し板の隙間から光が漏れていた。
こういった隙間からの雨水の浸入痕が見られる。
早急に改修すべき所である。


 ©Tahara Architect & Associates, 2003