光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2. 調査位置・状況− 3-2-4. 小屋裏調査状況

81 本堂中央構面上部トラス接合部

原設計図面と違い、小屋梁丸太の継手の上下の掛け方が反対であり、トラスの端部が小屋梁に乗っていない。
効果は有るが、図面と実際は違うと言う事である。

82 本堂中央構面上部トラス接合部

81の接合部詳細は、端部の接合箇所に、ボルト穴は加工されているが、ボルトが設置されていなく、ダボを後から端部に設置したようであった。
おそらく第二次大戦中の鉄製品の供出で、取り除かれたものと思われる.

83 本堂中央小屋トラス梁 上部

小屋トラス梁の上端部も原設計では、金物とボルトによる緊結であったが、ここも金属はなかった。
長期的には問題はないと思われるが、地震時には倒壊につながる恐れがあるので、必ず補強の必要がある。

84 同左

桁方向にも筋かいが見えるが、厚さが 30mm程度で、束に釘で止めてあるだけで、ほとんど効果は期待できない。


 ©Tahara Architect & Associates, 2003