(長門)湯本温泉・恩湯 (山口県)
所在地:長門市深川湯本

:温泉名:(長門)湯本温泉
住 所 山口県長門市深川湯本
電 話 不詳
交通機関 中国自動車道 美祢ICから国道435・316号線で約25km
JR美祢線長門湯本駅から徒歩10分
施 設(日帰り) 休憩室 駐車場(15台程度・・目算)
宿 泊 無し
泉 質 アルカリ性単純温泉 (泉温39.2℃ PH9.59)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間
(日帰り)
6時〜23時  
定休日 第1火曜日
入浴料金 大人140円 、小人60円
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品(日帰り) ロッカー
観光スポット 秋吉台・秋芳洞、萩市、仙崎(金子みすゞ記念館)、青海島
お土産・食事 土産は仙崎港の蒲鉾、萩焼。食事は旅館街で。
近くの温泉 俵山温泉、油谷湾温泉、黄波戸温泉、へき温泉
長門市HP
旅館組合HP
http://www.city.nagato.yamaguchi.jp/
http://www1.ocn.ne.jp/~yumoto/
雑記帳 温泉名を(長門)湯本温泉としているのには理由がある。
「湯本」は温泉の湧き出ている所を示す最も簡潔な言葉である。従がって全国に「湯本」の名がつく温泉地が多数あるから、これらを区別するために●●湯本温泉と地名を付けるのが普通だ。「ニセコ湯本温泉」「岩手湯本温泉」「岩瀬湯本温泉」「箱根湯本温泉」「いわき湯本温泉」それに「長門湯本温泉」などがその例。
でも、ここの温泉は「長門湯本温泉」と名乗っていない。しかし、温泉ガイドブックでは「長門湯本温泉」としている場合が多い。本家の意識があるのだろうか。
そういうわけで、困った私は中に入って(長門)湯本温泉とした次第だ。
施設名:恩湯(おんとう)  (入浴:2004.5.18)
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください
湯本温泉ホテル枕水参照
長門市は山口県の西北部に位置し、日本海の荒波が押し寄せる北長門海岸国定公園の玄関口にある。
観光の基点となる仙崎(港)は江戸中期から明治末期まで捕鯨基地として繁栄、現在でも山口県内第二の水揚げを誇り、有名な蒲鉾の産地である。
ここは童謡詩人・金子みすゞの生誕地でもあり、平成15年春にオープンした彼女の記念館には多数の観光客が訪れている。
また、市の北端には、青海島が日本海に浮かび、断崖絶壁が連なる景勝地は「海上アルプス」と呼ばれている。

山口県を代表する(長門)湯本温泉は、およそ570年ほど前、曹洞宗大寧寺の定庵禅師の時代に発見され、寺湯として音信川沿いに開けていった。この縁で、湯本中心部の源泉は、今も大寧寺の所有となっている。
その大寧寺の一角には、山口を西の京と言われるまでに繁栄させた「大内義隆」の碑がある。義隆公は、家臣陶晴賢の謀反によってここの境内で自害した。
現在の湯本温泉は、大小12の旅館・ホテルが二つの川沿いに点在し、周囲の低い山々に囲まれて、歓楽街がないしっとりとした佇まいを見せている。
湯本温泉というよりは西日本を代表する旅館の一つ「大谷山荘」の前進は大寧寺の宿坊が前身。宿泊料が高いこともあったが、部屋が100を超え、私の基準である30室をはるかに超える大型旅館なので、ここを避け、温泉地きっての老舗・ホテル枕水に宿を取った。
湯本温泉には、源泉掛け流しの共同浴場が二つある。恩湯と礼湯だ。昔は礼湯を武士や僧侶が使い、恩湯を庶民が使用した。

私は以前に、日経新聞発行「温泉教授末松田忠徳の日本百名湯」の長門湯本温泉のページに、音信川の対岸から撮影した石州瓦を敷いた唐破風の堂々たる恩湯の写真を見ていて、どうしてもここに入浴したく、2泊3日の旅の二泊目をここに宿を決めた。

早朝、宿泊したホテル枕水での朝風呂後、すぐに、館外に出て河岸の道を5分ほど歩き恩湯に向った。朝6時から営業しているが、早朝にもかかわらず、地元の人で大変な賑わい。わずか140円の入浴料を支払い、昔懐かしい銭湯スタイルの浴室に入った。
湯舟は石造り、二つに仕切られ、おのおのが5,6人入れる広さ。
私が入った左側の湯舟は胸の下まで来る深さだが、湯舟の中の腰掛に座るとちょうどいい按配になる。
湯は無色透明、加温していないので泉温は39.2度と温め。PH9.59のアルカリ性単純温泉は、肌を包み込むようなシットリ感、女性に好まれる泉質だった。この湯が湯舟から惜しみなく流れ出し、源泉掛け流しの贅沢な朝風呂を楽しんだ。
尚、シャンプーや石けんは備え付けられていないので、持参しなければならない。
豪快な造りの恩湯。入浴客が多数だったため湯舟の撮影は遠慮した。