(長門)湯本温泉ホテル枕水 (山口県)
所在地:長門市湯本

:温泉名:(長門)湯本温泉
住 所 山口県長門市湯本2294−1
電 話 0837−25−3211
交通機関 中国自動車道 美祢ICから国道435・316号線で約25km
JR美祢線長門湯本駅から徒歩10分
施 設(日帰り) ロビー、食事処・喫茶、売店 駐車場(100台)
宿 泊 36室 2名1室 13,800円(税・サ込み)〜
泉 質 アルカリ性単純温泉 (泉温39.1℃ PH9.59)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間
(日帰り)
11時〜15時  
定休日 無休
入浴料金 大人700円 、小人400円
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂1、円形檜風呂1
浴室備品(日帰り) シャンプー、ボデイソープロッカー
観光スポット 秋吉台・秋芳洞、萩市、仙崎(金子みすず記念館)、青海島
お土産・食事 館内で軽食・喫茶、土産は仙崎港の蒲鉾を推奨
近くの温泉 俵山温泉、油谷湾温泉、黄波戸温泉、へき温泉
長門市HP
旅館組合HP
ホテル枕水HP
http://www.city.nagato.yamaguchi.jp/
http://www1.ocn.ne.jp/~yumoto/
http://www.chinsui.com/ 
雑記帳 館内に中国の古語「漱石枕流」の書が額に入れられて飾ってあった。フロントの男性に「この旅館の名前はあの書から取っているの?」と聞いたら「そうです」とのこと。「たしか夏目漱石の名前はこの言葉に由来しているよね」と言ったら「よくご存知ですね」と誉められた。
因みに晉書・孫楚伝のこの語句は「負け惜しみが強く、自分の間違いを言い逃れるためこじつけて正当化すること。」の意味だ。
施設名:湯本温泉ホテル枕水(ちんすい) (入浴:2004.5.17)
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください
長門市は山口県の西北部に位置し、日本海の荒波が押し寄せる北長門海岸国定公園の玄関口にある。
長門市のホームページを開くと、ヘッドラインに「ようこそ、金子みすゞの故郷へ」とある。

恥ずかしながら、私は金子みすゞを知らなかった。
平日にもかかわらず、仙崎漁港の彼女が子供時代を過ごした書店・金子文英堂仙崎に隣接して、最近オープンした「金子みすず記念館」には、後から後から観光客(9割が女性)が来館していた。

               

(以下長門市HPから編集)
日本童謡の黎明期、大正末期に彗星のごとく一人の童謡詩人が現れた。
彼女の名は「金子みすゞ」。
自然のすべてにやさしく深いまなざしを注いだ彼女の作品は大きな反響を巻き起こし、「若き童謡詩人の中の巨星」とまで称賛されたが、26歳の若さで命を絶った。
昭和57年、彼女の遺稿集「三冊の手帳」が見つかり、その中には手書きの童謡詩がぎっしりと綴られていた。
彼女の残した512編の全作品がその生涯とともに、彼女の生まれ育った仙崎「金子みすゞ記念館」に甦っている。
俵山温泉参照
金子みすゞ

     おさかな

うみの さかなは かわいそう。

おこめは ひとに つくられる、

うしは まきばで かわれてる、
こいは おいけで ふを もらう。

けれども うみの おさかなは

なんにも せわに ならないし
いたずら ひとつ しないのに
こうして わたしに たべられる

ほんとに さかなは かわいそう。

金子みすゞ記念館近く、仙崎名物のかまぼこ製造販売所
右側が子供時代を過ごした書店・金子文英堂、左側が記念館。入館料は書店側で支払う。
記念館内部に置かれた彼女の写真パネル
長門市街から約5kmほど南下した音信川(おとずれがわ)河畔に600年の歴史を有し、山口県を代表する(長門)湯本温泉がある。川の両側には近代的な大型ホテルから、古風なたたずまいをかたくなに守る和風旅館(12軒)が点在する。嬉しいことに大型ホテルも概観に派手さがなく、自然に恵まれた景観と調和して、しっとりとした温泉情緒を漂わせている。ここには、現在も二つの共同浴場が残り、唐破風の外観を持つ「恩湯」ともう一つの「礼湯」は、いずれも源泉掛け流し、低料金で朝6時から入浴できる。
良質な外湯を持つ温泉街は、名湯の条件だ。この点からもここは長州随一の温泉地と言える。

共同浴場「恩湯」
ARご夫妻と2泊3日で、西中国地方の観光・温泉巡りに出かけた。
初日は、折からの雨中、ガラガラの山陽道を進み、尾道で名物ラーメンの昼食、宮島・厳島神社を参拝後、対岸の宮浜温泉に宿泊。
二日目、岩国・錦帯橋を観光、その後北上して明治維新・英傑の出生地である萩市、仙崎にある童謡詩人・金子みすゞ記念館を見学、この日は長州を代表する長門湯本温泉に宿泊した。
最終日は、明治ゞ・大正の雰囲気を残す俵山温泉に立ち寄り、最後に秋芳洞を観光してから帰路をとった。
宮島・厳島神社
岩国市・錦帯橋
萩市・松下村塾
萩市・高杉晋作生誕地
秋芳洞
私が湯本温泉を宿泊地として選んだのは、ここが山口県を代表する温泉地であること、共同浴場の恩湯に入浴してみたかったこと、自然に恵まれた環境にあること、観光地の萩市や金子みすゞ記念館から至近の距離にあったからだ。
一方、ホテル枕水を予約したのは、「15,000円以下」「部屋数50以下(望むらくは30室以下)」「温泉・風呂が満足できる」という私の旅館ホテル選定条件をほぼ満足させたことだ。
 
ホテル枕水は天保2年(1831年)創業で、湯本温泉きっての老舗旅館。長門市仙崎から瀬戸内側の小野田市に至る国道316号線で約8km南下、俵山温泉への県道34号線との分岐点、音信川沿いに建つ。
広々として赤い絨毯が敷かれたロビーは3階にあり、最上階・6階のBT付き10畳の和室(税サ込み15,750円)、に案内された。部屋からは真下に音信川、さらに温泉街から低い山々が見渡され眺望が良い。
夕食は同じ階の和室に準備され、メニューは、近くの仙崎港に揚がったものを含む魚介類を中心に洗練された料理が一品ごとに供された。
風呂はかなり大きな男女別の二つの内湯、一つには手入れされた庭園に配置された岩石露天風呂「如意宝珠の湯」につながりし、、もう一つの内湯には、大きな檜風呂「ごっぽうの湯」が付属する。時間によって男女入れ替えが行われるので、両方の湯が楽しめる。
湯は、アルカリ性単純温泉、泉温39.1、PH9.59、無色透明、微硫化水素臭、肌になめらかな泉質である。
ここは立ち寄り湯も歓迎していて、11時〜15時までの時間、700円で入浴でき、軽食が600円〜で食べられる。

館内・部屋・食事・風呂を総合すると、宿泊料金以上の満足感が味わえる旅館といえる。
音信川沿いに新たに完成した豪華な「足湯」
音信川対岸からのホテル枕流
漁港が近いだけに新鮮
サーブしてくれた仙崎出身の「あやさん」の行き届いたサービスに感謝。あやさん、PCでこれをご覧になったら「掲示板」に一言を!
大きな内風呂、この外に露天風呂がある。
当館の売物、露天風呂「如意宝珠の湯」。写真では見えないが風呂は奥に伸びている。
内湯から続く大きな円形の檜風呂「ごっぽうの湯」