所在地:東牟婁郡那智勝浦町

温泉名:めざめ温泉(源泉名)・・パンフレット上では「勝浦温泉めざめの湯」と呼称

(勝浦温泉)めざめ温泉 休暇村南紀勝浦 (和歌山県)
那智勝浦町は那智山(熊野那智大社・青岸渡寺・那智の滝)の門前町である那智町と温泉・漁業の町である勝浦が合併した町。紀伊半島の南東端に位置し、気候温暖、海・山・森・滝と自然に恵まれ、また、神武東征の上陸地、熊野三山の一つ熊野那智大社と西国33ヵ所の第一番札所・青岸渡寺が所在する歴史・信仰の地でもある。
主たる産業は観光・温泉の他に、延縄(はえなわ)漁法による生鮮マグロ水揚げ日本一の漁業だ。港には遠洋マグロ漁船が鮮度を保つためにマイナス60℃の超低温で急速凍結したものと、近海の黒潮で獲れた生マグロが水揚げされており、新鮮でイキのいい刺身などが周辺の温泉旅館・食事処で提供される。

勝浦温泉街から10kmほど離れた休暇村近くの源泉名は「めざめ温泉」であるが、観光上は「南紀勝浦温泉」と称してもかまわないだろう。
那智勝浦町は温泉源泉数が175本、年間の宿泊客は約100万人、和歌山県では、白浜温泉と並んで日本を代表する温泉地の一つだ。各種の「日本の温泉100選」の常連メンバーでもある。 
宿泊施設は約70軒、外湯や日帰り入浴施設も7ヵ所ある。中でも「洞窟温泉・忘帰洞のホテル浦島」「らくだの湯の越の湯」「紀州聞潮之湯の中の島」等は、眼前に海を見ながら入浴を楽しめる露天風呂を持つことでよく知られている。
「めざめ温泉」は休暇村南紀勝浦が独自に保有する源泉で、湧出量は68リットル/分、泉温25.1℃(何れも湧出成功時の検査数値)、無色透明の弱食塩泉である。「めざめ」の由来は、下の写真の通り、浴室が東を向いていて、ご来光を見ながら朝風呂が楽しめることから名付けられたと推測する。
住  所 東牟婁郡那智勝浦町宇久井
電  話 0735−54−0126
交通機関 阪和自動車道南部ICから国道42号線で114km
五條から国道168・42号線で約160km
施  設(日帰り用 レストラン・喫茶、ロビー、 駐車場(100台・・推定)
宿  泊 51室 宿泊代は宿泊料金(素泊まり)+夕食コース+朝食によって決まる。(詳しくは下記休暇村のホームページ参照)
宿泊料金は4,300円〜 夕食コースは季節によって変動するが3,000円前後から8,000円前後まで
朝食は和洋のバイキングで1,050円
外来入浴時間 11時〜19時30分まで(水曜日は15時〜19時30分まで)
定休日 無休
泉 質 弱食塩船 (68リットル/分 泉温25.1℃)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴料金 500円(4歳以上)
入浴施設 大浴場男女各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー
観光スポット 那智の滝、熊野那智大社、青岸渡寺、紀の松島(観光船)熊野本宮大社、熊野速玉大社、瀞峡(ウォータージェット船)、北山川筏下り、くじらの博物館、鯨ウオッチング
お土産・食事 休暇村館内で可能
マグロ(延縄漁法による近海・生マグロ水揚げ日本一)、色川茶
近くの温泉 勝浦温泉湯川温泉、太地温泉、串本温泉、錦温泉雲取温泉、湯の口温泉、湯の峰温泉、川湯温泉、渡瀬温泉
那智勝浦町HP
休暇村HP
http://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/index.html
http://www.qkamura.or.jp/katsuura/
雑記帳 行政が運営する宿泊施設には、休暇村の他に国民宿舎、休暇センター、サンピア、グリーンピア、いこいの村、かんぽセンター、市町村施設などがある。この中には国の無駄遣いと社会的に厳しく糾弾され、全廃となるグリーンピアのような問題施設もある。
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
施設名:休暇村南紀勝浦 (入浴日:2004.4.16)
「休暇村」は全国に36ヶ所、すべて国立公園・国定公園の恵まれた大自然景勝地の中、広大な敷地に所在する宿泊・リゾート施設である。
運営は、環境省の外郭団体「財団法人国民休暇村協会(正職員800名臨時職員900名)」が行っている。和歌山県にはもう1カ所、休暇村紀州加太がある。
休暇村は、行政の運営する各種施設(下記・雑記帳参照)の中では、立地条件・設備などの面でもっとも優れ、そのリーズナブルな料金設定もあって、夫婦・家族・グループ旅行、何れにも向いており手軽に利用できる。
休暇村南紀勝浦は、吉野熊野国立公園内、関西を代表する観光地である那智勝浦町にあり、名湯・南紀勝浦温泉に隣接している。
紀伊半島を半周する国道42号線、白浜方面から勝浦温泉を通過し、「宇久井港」で右折し小さな岬を上ってゆくと、熊野灘を一望する高台にリゾート感覚の洒落た建物に到着する。
フロント・ロビーはリゾートホテルそのものだが、オーシャンビューの51室(BT又はT付き)の内47室が和室で、くつろいだ宿泊が出来、館内の浴衣往来もOKだ。
24時間入浴可能な大浴場は広々として、2方が大きなガラス窓、眼下には洋々たる海が広がる。露天風呂はないが、20人が同時に入浴できる大浴場からの眺望は絶景だ。
南紀勝浦温泉 海のホテル一の滝参照
那智の滝は勝浦温泉から車で30分弱、高さ133メートルで日本一の滝
那智の滝
那智山の奥山、大雲取山から流れ出る本流に幾多の支流が合流し、ついには荒々しい岩肌を切り裂くようにして高さ133m(日本一)を一気に落下する。滝壺の深さは10m、銚子口(落下開始口)の幅13m、その口の岩盤に三つの切れ目があって、三筋になって落下し始めるところから「三筋の滝」とも言われる。銚子口の上には注連縄(しめなわ)が張られているが、飛瀧神社の古来からの神事として、毎年7月9日と12月27日の2回、注連縄張替行事が行われている。
滝の右手には南方熊楠が粘菌の採取を行った那智山原始林(国天然記念物)が広がり、大滝をはじめ40を超える滝があり、なかでも二の滝、三の滝、陰陽の滝などが知られている。尚、二の滝、三の滝を見学する場合は事前に那智大社へ連絡する必要がある。
休暇村南紀勝浦正面玄関ここが建物の4階になる。
部屋から撮影した夜明けの熊野灘
夜明けの大浴場(24時間入浴可)。「めざめ温泉」は言いえて妙だ。
熊野古道跋渉の疲れを癒すARさん、AKさん
ホテル並みのフロント・ロビー