所在地 : 吉野郡十津川村出谷
 
温泉名 : 十津川温泉郷出谷温泉
施設名 : 公衆浴場つるつる乃湯 (2006.4.15)
紀伊半島のほぼ中央、奈良県の最南端に日本三大秘境の一つ、十津川村がある。

村の中央を流れる十津川がV字型の渓谷を作りあげ、四方を大峯山系や伯母子山系等の山々が幾重にも取り囲んで、日本有数の秘境と言われるに相応しい自然だ。

奈良県の1/5の面積を占め、村としては日本で一番広く琵琶湖とほぼ同じ面積なのに、人口は僅かに4,600人、村域の96%が森林だ。
村の中心から一番近い鉄道駅(和歌山県・新宮ま〕迄60kmもあり、まさに陸の孤島である。

村を南北に走る国道168号線の他には、東西に国道425号線が通っているが、これが名立たる悪路、秘湯を目指しかなりの隘路も厭わない温泉仲間も敬遠する。
全国の温泉ランキング100の常連である十津川温泉郷は、一番北側、十津川渓谷の左岸の断崖上にある湯泉地温泉、ダム湖半のわずかな平地に旅館が寄り添う十津川温泉、そして国道168号線をそれた一番奥にある上湯温泉の総称である。

上湯温泉には、退避路以外すれ違い不能な上湯川沿いの隘路を数キロ進んで、ようやく到着する。
この間、ひたすら対向車が来ないように祈って先を急ぐのみだ。

出谷(でだに)温泉は、上湯温泉神湯荘のほんの少し手前にある。
だから上湯温泉を名乗ってもいいと思うが、源泉が違うためだろうか。

十津川温泉郷の温泉は何れも高温であるが、ここも74℃、ナトリウムー炭酸水素塩泉(重曹泉)で、やわらかなヌメリ感がある。
上湯温泉に向かう道路はかなり狭い。前方を見るミラーが頼りだ。
住 所 吉野郡十津川村出谷118
電 話 07466−4−0303
交通機関 五條から国道168号線、十津川温泉蕨尾で右折、国道425号線・県道735号線で合計約85km
新宮から国道168号線、十津川温泉蕨尾で左折、国道425号線・県道735号線で合計約60km
日帰り施設 特に無し、駐車場は道路沿いに3台分
宿 泊 無し
泉 質 ナトリウムー炭酸水素塩泉 ( 泉温74度 )
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 8時30分〜18時
定休日 火曜日
入浴料金 大人500円 小人300円
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品(日帰り) シャンプー、ボデイソープあり
観光スポット 谷瀬の吊橋:長さ297メートル・高さ54メートル、鉄線吊橋では日本一      
笹の滝:日本の滝100選、
お土産・食事 上野地(谷瀬の吊橋付近)、村役場付近、道の駅十津川郷等で可能
近くの温泉 十津川湯泉・湯泉地温泉、湯の峰温泉、川湯温泉、渡瀬温泉
十津川村HP
観光協会HP
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/cgi-bin/odb-get.exe?wit_template=AM040000
http://www.totsukawa.org/kanko/
雑記帳 奈良県十津川村は(2004年)4月に、村内の全温泉宿や公衆浴場で循環湯による湯の使い回しを一切せず、塩素殺菌もしない「源泉100%掛け流し」を宣言した。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
昴の里に通じる国道425号線の新西川トンネル手前で、県道竜神十津川線に乗り、上湯川の上流に沿って5kmほど進む。上湯温泉・神湯荘のすぐ手前迄来ると、「公衆浴場つるつる乃湯」の大きな看板が見えた。

県道の脇にある小さな駐車場に車を停めて、崖道を30mほど下ると、渓流の目の前に木造・素朴で小さな浴舎が建っていた。
県道の崖の下、上湯川の渓流沿いに小さな浴舎がある。気の良さそうな年配の男性が迎え入れてくれた、
コンクリート打ちっぱなしの浴槽の周りを河原の石が詰まれていた。温泉はやや熱め、わずかに青味がかって、肌になめらかだった。
これ以上簡素に出来ない脱衣所。
すぐ横に、今は観光用になった野猿(人力ロープウエィ)が設置されている。
20mほど上流に神湯荘が管理している露天風呂。昔、日帰りで入浴したが、今は宿泊者専用となっていた。
十津川温泉郷・出谷温泉公衆浴場 つるつる乃湯 (奈良県)
本宮方面からやって来るとこの看板が迎えてくれる。