所在地吉野郡天川村

温泉名天の川(てんのかわ)温泉

(洞川温泉参照)
天川村役場近くで国道309号線から隘路が続く県道53号線を南下すること約5km、天河大弁財天社を過ぎてすぐに天の川温泉に至る。同じ吉野郡でも上北山村、下北山村、さらには十津川村よりずっと北にあるが、秘境の雰囲気は十分な場所である。
それでも、近年、国道309号線に相次いで長いトンネルが完成して、昔を知る人には、アクセスがずいぶんと簡単になった、ということである。
天川村の三つの入湯施設があり、ここ以外に「洞川温泉センター」、それに温泉ではないが薬湯センターの「みずはの湯」がある。
厳島(広島県)、竹生島(滋賀県琵琶湖)の弁財天とともに日本三大弁天の一つである天河大弁財天社は日本古来の芸能の神様としても有名で、荘厳な本殿内には能舞台が設置され、現在でも7月17日の例大祭や、春秋の大祭にはここで能楽が奉納されている。神社には、世阿弥の嫡子が寄進した永享二年(1430年)の銘がある能面の他、多数の能面、能衣装が残されており、昔からその方面の信仰が篤かったことが実証される。
「天川」その美しい響き、ロマンティックな地名は、天武天皇の時代に創建されたと伝えられる天川大弁財天社の古名「天ノ安河ノ宮」に由来するとされている。
人口が約2,300人、過疎化が進む天川村は紀伊半島のほぼ中央に位置し、近畿の屋根と呼称される大峯山系の最高峰,日本百名山の一つである八経ヶ岳(1,915m)をはじめとする山々に囲まれている。谷間の集落は標高が400〜800メートルにあり、山岳美、渓谷美、原生林の自然美から吉野熊野国立公園の一部になっている。村内には大峯山系から清流が流れ出し、「水の郷百選」に選定されている。また洞川地区の洞川(どろかわ)湧水群は、「名水百選」に選ばれている。
洞川の背後にある大峯山は、役(えん)の行者・小角が開いた修験道発祥の地であり、神仏が宿る霊地として信仰を受け、1,300年前からいまに至るまで女人禁制となっている。
施設名:天の川温泉センター (最終入浴:2002.11.27)
最初にこの温泉に行ったのは2002年3月上旬、最短距離を選択するナビに従がったところ、いったん吉野山に上り、蔵王堂を過ぎて県道257号線に入った。小雨、昼なお暗いこの道は一車線半、そこからの県道48号線も隘路、黒滝村に出たところで地図を見て、国道309号線に出る県道138号線(これも狭かった)があるのを知って方向転換、ようやく国道に出たときは心底ほっとした。帰りは、これに懲りて遠回りだが国道3本を利用した。
センターの建物・浴室(内湯)ともこの地に相応しく、吉野杉、高野槙、檜、松、楓等、木にこだわった造りで、安らぎを覚えながら高野槙の内湯、露天風呂を楽しんだ。

2回目の入浴は、温泉仲間の3人、AR,AK,SUさんを案内、写真はそのときのものである。
住  所 吉野郡天川村坪内232
電  話 0747ー63−0333
交通機関 西名阪・郡山ICから国道24・169・309・県道53号線で約60km
近鉄吉野線下市口駅からバス1時間20分、天の川温泉センター停下車
施  設 飲食施設なし、駐車場50台
宿  泊 なし
外来入浴時間 11:00〜20:00(8月中は21時迄) 
定休日 毎週火曜日(火曜日が休日の場合は翌日)、年末年始
泉 質 ナトリウム・炭酸水素塩泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴料金 大人510円 、小人(6才以上12才未満)150円
入浴施設 内湯男1女1、露天風呂1
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 大峯山(女性入山禁止)天河大弁財天、鍾乳洞、ゴロゴロ水、龍泉寺、かりがね橋、山上ヶ岳歴史博物館、みたらい渓谷遊歩道、洞川自然研究路
お土産・食事 食事:アマゴ、アユ、ヤマメ、柿の葉寿司など食事処・土産は下記ホームページで検索
近くの温泉 洞川温泉
天川村HP
商工会HP
http://www.vill.tenkawa.nara.jp/
http://www.ntcs.ne.jp/tenkawa/
雑記帳 人気推理小説作家、内田康夫氏の作品に「天河伝説殺人事件」がある。同氏の愛読者である家内は、この小説の舞台である天川村の温泉に行く、と言ったら、いつになく快く同行してくれた。
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日本三大弁天の一つ天川大弁財天社
天の川温泉・天の川温泉センター (奈良県)
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温泉仲間達