所在地高槻市

温泉名花の里温泉弐号泉
施設名祥風苑 (入浴:2004.2.6)
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
花の里温泉弐号泉・祥風苑 (大阪府
住 所 高槻市塚脇4−20−3
電 話 072−689−6700
交通機関 名神高速茨城ICから国道171号線・府道6号線などで7km
JR京都線高槻駅から市バス脇塚行きバスで塚脇下車(20分)

高槻駅から、カラフルなボンネットバスによる送迎あり
施 設(日帰り用) レストラン・軽食・喫茶、マッサージルーム(畳敷きの休憩所はない)、駐車場(約150台)
宿 泊 無し
泉 質 ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)、 42℃・無色透明・微硫化水素臭
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 10時〜24時 (入館は23時まで)  
定休日 年中無休
入浴料金 平日 : 大人(中学生以上)800円小学生400円、幼児(0才〜)300円
土日祝:平日の各100円高 
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各2、幼児用露天風呂(女性用に)、各種ジェットバス、壺湯、電気風呂、サウナ等
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、、ドライヤー
観光スポット 摂津峡、あくあぴあ芥川、花しょうぶ園、埋蔵文化財調査センター、神峯山寺摂津峡下ノ口桜公園
お土産・食事 食事は旅館内で可
近くの温泉 花の里温泉(旅館・山水館)、摂津峡温泉、、高槻樫田温泉
高槻市HP
祥風苑HP
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/
http://www.sansui-kan.jp/syofuen/
雑記帳 「肌にヌメリ感、しっとり感の重曹泉(炭酸水素塩泉)」「ねっとり感で湯冷めしにくい食塩泉」、また「硫化水素臭の硫黄泉」など、温泉の種類・泉質の基礎知識を知っていると、温泉を選ぶとき、入浴したときの楽しみが増える。
温泉の泉質については、「温泉の基礎知識」を参照ください。
一時、古代史に没頭した私は、高槻市内の真の継体天皇陵と言われる今城塚古墳、藤原鎌足の墓と言われる阿武山古墳を訪ねたことがある。戦国時代には宿場町の芥川や城下町の高槻は戦場となり、織田・豊臣時代には、キリシタン大名の高山右近もこの地を治めた。江戸時代になると、 高槻城は徳川幕府の重要拠点として近世城郭に生まれ変わり、城下町は繁栄した。
明治・大正を経て、昭和に入ると、近隣の町村との合併・吸収を繰り返し、昭和40年代になって工業誘致や高槻駅が快速急行の停車駅になり、かっての田園風景は消えていった。
高槻市の市章は大阪市と京都市の市章を組み合わせて、高槻の「高」を象ったもの。高槻市は文字通り京阪両都市の中間に位置し、両方のベッドタウンとして発展、人口は約36万に達している。
祥風苑を経営している「山水館」は、昭和51年、料理旅館としてスタート。その後、温泉掘削を始め、生活費にも事欠くほどの事態に追い詰められたが、2年後に良質のアルカリ性温泉の湯脈にぶつかった。
そして、平成10年、再び2号線の掘削に取り掛かった。これらの経緯は、祥風苑のホームページに掲載されているので、これをそのまま引用する。温泉掘削には、こういったドラマがある。
「山水館」の創業は昭和51年、料理旅館としてスタートしました。目の前には名勝・摂津耶馬溪と言われる摂津峡が広がり、「お客様にこの雄大な風景を眺めながら、温泉に入って頂けたら」と考えたのが第一歩でした。専門家に調査を依頼したところ「非常に困難ながらも可能性はゼロではない」。夢に賭けてみました。掘削工事は昭和57年夏に始まりましたが、1年経っても温泉が湧き出る気配もなく、嵩む工事費で生活費さえ事欠くほどでした。「もうこれまで」とあきらめかけていた二年後の昭和59年3月、298mを掘った段階で"奇跡"の湯が湧き出てきました。湯量も相当量あり、天高く噴き出しました。この天然温泉は。摂氏28.4度ph9.44の本物のラドンを含むアルカリ性単純泉で、ここに夢にまで見た「山水館」の温泉が誕生しました。ここは四季折々の花が楽しめる名勝をひかえることから、摂津峡 花の里温泉と命名されました。これが最初の奇跡。
平成3年から四年間、女将に「この地に大阪一の温泉脈あり」と言いつづける一人の山師がいました。この言葉に動かされるかのように、平成7年秋地下1000メートル温泉調査の結果、ふたつめの泉脈が発見されました。場所は「山水館」からくだること800mの摂津峡 下の口。平成10年の掘削開始から翌11年3月1350m堀り温度摂氏42度、湯量毎分453リットルの、アルカリ性−炭酸水素塩泉のまれに見る美肌・美人の湯、奇跡の弐号泉「祥風苑」誕生の瞬間でした。

高槻の地でふたつの「いずみ」を手に入れられたことは、神の恵みであり、この奇跡を起こす原動力になった専門家諸氏には感謝の気持ちで一杯です。「温泉は地球の体液。貴重なもの、感謝の気持ちで入浴して欲しい。」とある専門家がおっしゃった言葉が離れません。できうる限り多くの方々に、この奇跡のお湯を体感していただきたいと想い、「摂津峡花の里温泉 山水館」の姉妹泉として、「花の里温泉 弐号泉 祥風苑」を開業しました。
参照 摂津峡花の里温泉・山水館
2002年12月、ここ祥風苑を経営している旅館・山水館で入浴、その時に花の里温泉二号泉のことを知った。
PH9を超える重曹泉(ナトリウム炭酸水素塩泉)なので、いわゆる美人の湯、かなりの良泉であることは想像できた。
いつか、行こうと思っている間に2年が経過した。ところがつい先日、私が現役時代に温泉ガイドブックを贈呈した後輩のKI君から、祥風苑の温泉賞賛のメールが入った。仕事は引き継がなかったが、温泉を引き継いでくれた彼からの推薦とあらば、行かねばならない。早速行ってきた。
親元の山水館と違って、自然には恵まれておらず、屋上の大きな看板も情緒に欠ける。しかし、肝心の温泉は、大阪では奥水間温泉と並ぶ、あるいはそれ以上にヌメリ感・シットリ感があって、まるで重湯のなかに浸かったような感触だった。
湯量の豊富さを誇るように、浴槽はかなり大きめの内湯、屋上の深浅がある大きな露天風呂、そこに行く途中の中規模の露天風呂が設けられている。
風呂は、他に各種ジェットバス、ジャグジー、寝湯、壺湯、サウナなどが整い、木材をふんだんに使った落ち着けるレストランもあって、上質の温泉を使ったスーパー銭湯と言っていいだろう。
飲用可能の許可を取っているのも、日帰り温泉では珍しく、有料で温泉を販売している。
女性用に、幼児用の浅い露天風呂が設けられているのも嬉しい配慮だ。
平日にもかかわらずかなりの混みぐあい。人気の度合いが窺い知れた。休日の混みぐあいは相当なものだろう。
掘削深度が深いほど湯枯れが早いという。循環でいいからしっかりと湯を管理して、ながく営業してほしい湯だ。
屋上の大露天風呂に行く途中の小さな露天
20人は楽に入れる露天風呂